『MIRRORLIAR FILMS Season8』12月公開へ 松田美由紀監督作は原田美枝子×佐藤緋美が共演

短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season8』が、12月に劇場公開されることが決定した。
2020年より始動した伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする『MIRRORLIAR FILMS』(ミラーライアーフィルムズ)は、メジャーとインディーズを超えた多彩なクリエイターによる短編映画制作プロジェクト。2025年のSeason7までに著名クリエイターから一般公募まで、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した52本の短編映画を劇場公開。加藤浩次、加藤シゲアキらが監督として参加した Season7は開催中のショートショートフェスティバル&アジア2025にてショートフィルム文化の普及に寄与したとして、映画祭から特別賞受賞。当初2週間の限定上映だったが、初日から連日の満席を受け上映延長、また全国の劇場で上映拡大と大きな反響となった。7月中旬頃まで全国の劇場での公開を予定している。
既に岡山県出身のMEGUMIがプロデューサーとして参加、そして松田美由紀が監督として参加することが発表されていたが、公募作品を含めた5作品のラインナップが発表された。
女優として活躍しながら、歌手、写真家、映像作家など幅広く活動する松田が監督・脚本を務める『からのうつわ』は、パチンコ屋を舞台に文子(原田美枝子)と土井(佐藤緋美)の邂逅と交流を描く。同じ店の同じ台でパチンコを打つことが日課になっている文子はある日、パチンコ店に勤める静かで影のある青年・土井と出会う。親子以上に年齢の離れた二人は、どこかに自分と似た「寂しさ」を感じ、少しずつ惹かれていく。
1974年に映画『恋は緑の風の中』でデビュー以降、 映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍し、2024年には紫綬褒章を受章、ドキュメンタリー『女優 原田ヒサ子』では監督にも挑んだ原田美枝子。40年来の仲である松田監督の熱望に応えて出演が決定した。相手役にはHIMI名義でアーティストとしても活躍し、『ムーンライト・シャドウ』で第31回日本映画批評家大賞で新人男優賞を受賞、『ケイコ 目を澄ませて』などで知られる佐藤緋美が決定している。
岡山県出身であり、タレント、俳優、実業家、ドラマのプロデューサーなどで活躍し、5月に開催された第78回カンヌ国際映画祭の会期中に日本映画の魅力を世界に発信する「JAPAN NIGHT」のプロデュースを行ったMEGUMI が、映像作家、アートディレクターコマーシャルフィルム、ミュージッククリップ、インスタレーションなど様々な分野で活動する佐渡恵理を監督に抜擢し、作品を制作する。
さらに本作は「岡山フィルムプロジェクト」として、「映画で、ひらく。」をテーマに掲げ、映画を通じた岡山県の地域活性化と次世代クリエイターの育成を目指した取り組みの一環として制作されており、この2作に関しては全編岡山県内で撮影予定。地元学生が中心にイベントを制作し、岡山で11月に先行上映を行うことも決定した。
加えて、公募作品として映画編集者・監督としてのキャリアを積みながら、北米の映画や日本のミュージックビデオ、コマーシャルなど、各国の様々なコミュニティとコラボレーションを行う安藤春が監督を務める『CUT!』、TVCM、Webムービーなどを中心に活動する節田朋一郎が監督を務める『愛骨』、フリーのディレクターとして活動し、監督作が様々な映画祭で上映されている廣田耕平が監督を務める『ラの♯に恋をして』の3本がラインナップされている。
コメント
松田美由紀(『からのうつわ』監督)

原田美枝子さんとは、44年前にテレビドラマ「北の国から」で女優同士として知り合ってから、尊敬する大好きな女優さんで、それからずっと長く個人的にもお付き合いしてきましたが、いつか自分が監督になったら、撮りたい!と願っていました。そして今回ご一緒して、原田美枝子という女優がどれだけ素晴らしいか再確認しました。原田さんの長い女優の人生の凄みを、この作品にお借りしたんだな。と感無量でした。
佐藤緋美さんは、原田さんと不思議な出逢い方をする青年役を探していている中。ある意味、老成した感覚がある20代が良いと考えた時。緋美君をイメージしました。どこにも俗されてない自由な精神と、感受性の豊かさが、まさにピッタリと感じました。緋美さんは愛のある青年を柔らかく誠実に演じてくださいました。とても幸せな出逢いでした。
安藤春(『CUT!』監督)

この作品は人生で初めて自分が本気で作ることが出来たもので、恐らく今までで一番心を込めて作った作品だと思います。2017年当時、僕が在学していたバンクーバーの映画学科には日本人は僕のみで、この作品で僕の大学生時代の4年間を全て詰め込んだといっても過言ではありません。あれから月日が経ち、この作品があったからこそ、沢山の人たちと出会うことができ、今の自分があります。何か感じていただければ嬉しいかぎりです。
節田朋一郎(『愛骨』監督)

肉が燃え、骨になった時、そこには愛は残るのか。
骨を愛でる教師と彼に想いを寄せる教師、
想い合っているはずなのにどこかすれ違ってしまう。
不器用だけど、愛に溢れた彼らたちのお話を、ぜひ観て頂きたいです。
廣田耕平(『ラの ♯シャープに恋をして』監督)

「出会い」をテーマに人と人が恋に落ちる瞬間を描きたいと思っていました。
どんな出会い方が美しいだろうと考えていた時、妻が横で珍しくおならをしたのです。それを私はなぜか愛しいと感じました。
「人は大切な人のそんな瞬間すら好きになれる。場合によっては恋心をくすぐることもあるだろう。恋に落ちるというのは、そんな刹那なのかもしれない。」
そう思い、この企画は始まりました。
日本の美しい着物や所作、ピアノの調律など細部の動きにもぜひ注目してご覧いただきたいです。
■公開情報
短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season8』
11月より岡山県で先行上映
12月より2週間限定劇場公開
『からのうつわ』
監督:松田美由紀
出演:原田美枝子、佐藤緋美
佐渡恵理監督作品
プロデューサー:MEGUMI
『CUT!』
監督:安藤春
出演:イアン・レヴィック、ラナ・ジェリッサ、ケルヴィーン・タマナ、スティーフン・ジョーンズ
『愛骨』
監督:節田朋一郎
出演:根津茂尚、安川まり、宮原俐々帆
『ラの♯に恋をして』
監督:廣田耕平
出演:北浦愛、小松勇司、名越志保、夏海、平山せい
配給:アップリンク
©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT
公式サイト:https://films.mirrorliar.com/






























