小室哲哉、ショートドラマ&オリジナル楽曲をプロデュース 「もう1回ぐらいバズりたい」

小室哲哉、ショートドラマをプロデュース

 DMM.comの総合動画配信サービス「DMM TV」が、オリジナルショートドラマ「DMMショート」のサービスを6月2日より開始する。そのリリース発表会が5月29日に合同会社DMM.comオフィスで開かれ、新ショートドラマ作品の総合プロデューサーを務める小室哲哉、合同会社DMM.com COOの村中悠介氏が登壇した。

(左から)村中悠介、小室哲哉

 DMM TVは、2022年12月より提供を開始した総合動画配信サービスで、2024年に縦型ショートドラマへの参入を発表していた。縦型ショートドラマは、2029年には世界市場規模が8.8兆円に達するとの予測がされているコンテンツで、すでに中国だけで6兆円規模に到達しているとの報告もされており、日本国内でも、2023年と2024年の収益比較では、約3000万円から約36億円に、わずか1年で120倍へと成長している。

 DMM TVは今後の展開として年間20億円規模を縦型ショートドラマに投資し、「注目度の高い国内外ヒット作品を配信」「クリエイター、制作会社とのオリジナル共同制作」の2つを柱にしていく。そのクリエイターの一人として起用されたのが、今回、オリジナルショートドラマを手がける小室だ。

小室哲哉

 小室によるショートドラマは、3分ほどの尺を、30話前後で展開していく予定で、発表会当日に村中氏の元に脚本が初めて届いたというほどの段階ではあるが、おおよそのストーリー概要がMCから発表された。

 「かつてCMソング界を席巻したものの、今は孤独な日々を送る元作曲家の音部。彼が偶然出会ったのは、家庭にも社会にも見放されながらも歌い続ける少女・愛子でした。愛子の歌声に失われた情熱を呼び起こされた音部は彼女の才能を信じ、過酷な地下アイドル業界に飛び込んでいきます。しかしそこには搾取、ハラスメント、暴力、裏切りが蔓延し、愛子もやがて心を閉ざしていきます。そんな中、いじめを受けていた少女や、夢を諦めた元格闘家などが加わり、3人組のユニット・オーバルシステムが結成されます。SNSとライブを武器に地下から這い上がり、音楽の力で自分たちの価値と希望を取り戻していく崖っぷちの少女と、落ちぶれた大人が本物の音を探し求める再生と逆襲のエンタメサクセスストーリーをお届けします」

 事前にスタッフが文章を考えたものなのか、小室は“落ちぶれた大人”という部分に反応し、「なるべく落ちぶれたくはないんですけど、でも年齢ってありますから。その人が夢を諦められないのと、あと時代が変わってきて、自分は古いのかな、でももうちょっとやれるかなみたいなそういう気持ちも反映させたものはちょっと作ってみたいなと思います」と自分自身が投影された部分もあると小室は認めた。

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