宮世琉弥、冷徹な悪役は「精神的にきつい部分もあった」 俳優業に抱く熱い思いも

宮世琉弥、俳優業に抱く熱い思い

 毎週日曜22時15分よりABCテレビ・テレビ朝日系で放送中のドラマ『いつか、ヒーロー』で、人の心を操る冷徹なサイコパス・氷室を演じ、話題を集めている宮世琉弥。第6話では、なんと主人公・赤山誠司(桐谷健太)の教え子・渋谷勇気だったことが明らかに。そんな物語の鍵を握る重要な役どころを担っている宮世に、役作りや撮影時のエピソードを聞いた。そして、今後出演してみたい作品、俳優業にかける思いも明かしてくれた。

冷徹な悪役に「毎回撮影が終わってから落ち込んでしまった」

ーー宮世さんが演じている氷室は謎の多い役どころです。実際に演じてみていかがですか?

宮世琉弥(以下、宮世):氷室は本当に冷徹な男なので、演じていて精神的にきつい部分もありました。人の死を喜ばないといけないし、彼自身それを望んでいるというのがすごく辛くて。たとえるなら、“筋肉痛”みたいな感じです。そういう役だけに、日々、成長している実感を得ています。

ーー実際に撮影をしてみて、事前にイメージしていた氷室像との違いはありましたか?

宮世:台本を読んでいる段階では、もうちょっと感情を持っているキャラクターだと思っていたんです。でも実際に演じてみると、本当に“空っぽ”なんだなと。文が頭のなかにインプットされているだけで、それを読んでいるだけの機械みたいな感じです。

ーー相当難しい役ですよね。

宮世:氷室は、シーンによって人も変わるんです。ターゲットを死に追い込むためには、何でもするので。同情して一緒に泣いてあげていたかと思えば、すごく責めて追い込んだり。なので、シーンごとに「どういう氷室像を作っていくか?」をじっくり監督と話し合いながら演じています。あとは、氷室の過去をしっかり読み込まないと、どういう経緯でこんな人物になったのか分からないので。そのあたりも頭に入れながら演じるようにはしています。

ーーここまでの悪役に挑戦するのは初めてですよね。

宮世:ここまでの役は初めてなので、毎回撮影が終わってから落ち込んでしまって。でもそれは、しっかり役に向き合えていることなので、いいことだ、と自分に言い聞かせています。

ーー宮世さんにとって新境地となる役柄になりそうですね。主演の桐谷健太さんの印象はいかがですか?

宮世:現場でも、僕が緊張しないようにすごい話しかけてくださって。こういうしんどい役だからこそ、桐谷さんがすごくフレンドリーに接してくださって、とてもありがたいです。僕自身、桐谷さんの作品はもちろん、小さい頃から桐谷さんが出演されているCMを見て育ってきたので。初めてお会いしたときは、「浦ちゃんだぁ~!」という感じでした(笑)。

ーーまさに「ヒーロー」のような存在だったんですね(笑)。

宮世:桐谷さんが歌う「海の声」も最高ですし。ずっといつか共演できたらいいなと思っていたので、本当にうれしいです。全力でぶつかってきてくださる方なので、最後までいろいろ学ばせていただきます。

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