松坂桃李＆吉田羊、お互いへのリスペクト 「役によって作品の空気感も変えられている」
松坂桃李と吉田羊、お互いへのリスペクト
——お互いの演技や、俳優として「すごいな」と思うところはありますか？
吉田：松坂さんはもう本当にいろいろな役をやっておられますから……。
松坂：いやいや、こちらのセリフです（笑）。吉田さんは本当にたくさんの役をやっていらっしゃって、役によって作品の空気感も変えられているなとお見受けしています。なので今回収録が始まったとき、僕以外の方はすでに録り終わっていると聞いて、みなさんの声を聞けるのですごく楽しみだなと思ったんです。吉田さんのお声を実際に聞いたら、つかみどころがない感じが不思議で。これまでの『パディントン』シリーズだと、敵は敵だと明確にわかるんですよね。でも本作の登場人物たちは一見すると「別に敵というわけじゃないのか、でも怪しいな」みたいに感じます。吉田さんのお声にはそのミステリアスさがすごく表されていて素敵だなと思いました。
吉田：松坂さんはどの作品でもそのキャラクターにしか見えない。でも決して“松坂桃李らしさ”を失わないという、それは本当にどうやっていらっしゃるのか……。
松坂：こちらこそです。本当に（笑）。
吉田：また何より色気がおありですよね。役者にとって色気は一番大事なものだと思っているのですが、麗しい好青年はもちろんのこと、極悪非道な人物でさえセクシーで、ハッとさせられます。
——色気はどうやって出すんでしょうか？
松坂：わかりません（笑）。僕に教えていただきたいくらいです。
——最後に、お二人にとって『パディントン』シリーズの魅力を聞かせてください。
松坂：これまでのシリーズを通して思うことは、しっかり家族観を描いてきたことです。その温かさをお客さんに届けられているのがシリーズが続いている一つの要因なんじゃないかなと思います。
吉田：パディントンの温かさって「寛容さ」だと思っていて。自分とは異なる種・スピーシーズをブラウンさんが受け入れるところから始まっています。隣人を理解したり、異文化を共有したり、そして悪者にでさえも「心を入れ替えればやり直せるチャンスがあるよ」と教えてくれたりする。私たちはもともと違う者同士だから、お互いに許し合って、向き合い合って生きようという温かいメッセージを感じます。世の中の人々がこの温かさを求めているからこそ、パディントンがここまでたくさんの人に、子供にも大人にも愛されているのではないかなと思います。
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＜応募締切＞
5月23日（金）
■公開情報
『パディントン 消えた黄金郷の秘密』
全国公開中
出演：ベン・ウィショー（声の出演）、ヒュー・ボネヴィル、エミリー・モーティマー、ジュリー・ウォルターズ、ジム・ブロードベント、アントニオ・バンデラスほか
監督：ドゥーガル・ウィルソン
脚本：ポール・キング、マーク・バートン、サイモン・ファーナビー
吹き替え版キャスト：松坂桃李、古田新太、吉田羊、三戸なつめほか
配給：キノフィルムズ
提供：木下グループ
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公式サイト： paddington-movie.jp
公式X（旧Twitter）：https://x.com/eigapaddington
