鈴木亮平が意識する“世界中で誰もやっていない表現” 「“既視感のある演技”をしたくない」

鈴木亮平に聞く演技をする上でのポリシー

鈴木亮平が考える“演技のおもしろさ”

ーー鈴木さん演じる俊樹と有村さん演じるフミ子の関係性が軸になっていましたが、この作品を通して改めて“家族”について感じたことはありましたか?

鈴木:質問とはちょっとズレてしまうかもしれないんですけど、フミ子(有村架純)の結婚式で俊樹(鈴木亮平)がスピーチをするシーンがあって。そこで、人は家族だけではなく、いろんな人とつながって生きているんだなと実感しました。実際に手を差し伸べているわけではなくても、誰かの存在が自分の人生に影響している。記憶の中にその人がいるっていう、それがすごく大事なんだなと思いました。あとはやっぱり、親のことはどうしても思い浮かべてしまいますよね。ただ、泣かせるのが目的の映画ではないので、映画を観終わって笑顔になってもらえたらいいなと思っています。

ーー最後に鈴木さんのお芝居に対する意識についても聞かせてください。どの現場でも大切にしている“ポリシー”のようなものはありますか?

鈴木:“世界中で誰もやっていない表現”をやりたいと常に思っています。僕はそれが演技のおもしろさだと思っていて。例えば、足の小指をどこかにぶつけたときのリアクションひとつとっても、1000人いれば1000通りあると思うんです。カテゴライズはできますけど、完璧に同じリアクションは絶対にない。その人にしか生まれないものが絶対にあると思うんです。

ーーたしかにそうですね。

鈴木:安心できるのでどうしてもそうなってしまいがちなんですけど、「あの人みたいな演技をしよう」とか「あの時と同じ感じでやってみよう」みたいなことは絶対に避けたいんです。だから、実際にお芝居をしていて、「なんか今のセリフの言い方、どこかでやったことあるな」と気づいたら、もう一回やり直すようにしています。“既視感のある演技”をしたくなくて。じゃあそれはどうやったら出せるのかと言うと、もうそれは自分からしか出てこないんですよね。演技って、“計算”ではなく“反射”だと思うので、自分の中にある“ちょっとした意外性”を引き出して、それが自然に出てくるように、ということは常に意識しています。そのためのストッパーは絶対にかけない。もしかしたら、こんなことをやっているのは自分だけかもしれないですが(笑)。

■公開情報
『花まんま』
全国公開中
出演:鈴木亮平、有村架純、鈴鹿央士、ファーストサマーウイカ、安藤玉恵、オール阪神、オール巨人、板橋駿谷、田村塁希、小野美音、南琴奈、馬場園梓、六角精児、キムラ緑子、酒向芳
原作:朱川湊人『花まんま』(文春文庫)
監督:前田哲
脚本:北敬太
企画協力:文藝春秋
イメージソング:AI「my wish」(UNIVERSAL MUSIC / EMI Records)
配給:東映
©2025「花まんま」製作委員会
公式サイト:https://hanamanma.com
公式X(旧Twitter):@hanamanma_movie
公式Instagram:@hanamanma_movie

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<応募締切>
5月18日(日)

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