桜井日奈子の“脱・清純派”はいつから? 『人事の人見』森谷役が引き出す多彩な魅力

桜井日奈子の“脱・清純派”はいつから?

 人見廉(松田元太)を筆頭に、様々な問題に対処していく「日の出鉛筆」人事部を舞台にした『人事の人見』(フジテレビ系)が現在放送中だ。

 人見に手を焼きながらも、「会社を変えたい」と奮闘している真野(前田敦子)や、余計な問題を起こしたくない部長の平田(鈴木保奈美)、社内に顔が利く堀(松本まりか)、興味がなかった人事部に配属されてくすぶっているウジン(ヘイテツ)など、人事部には多様なキャラクターたちが集結。その中で、自身の漫画のネタとして、人見や人事部に興味を抱き、鋭い観察力を発揮している森谷は、視聴者にとっても印象的なキャラクターとして存在感を放っている。

『人事の人見』©︎フジテレビ

 森谷を演じているのは、桜井日奈子。映画『ママレード・ボーイ』『ういらぶ。』など、清純派女優としてのイメージも強いが、その一面だけでは語りきれない多彩な魅力が各作品に散りばめられている。

 『殺さない彼と死なない彼女』では、「死にたい」が口癖で、不思議な行動を繰り返すななとして、新しい一面を見せた。「殺すぞ」「死ね」が口癖のれい(間宮祥太朗)と出会うことで未来に希望を見出していくのだが、その先に乗り越えるべき悲痛な出来事が訪れる。桜井は、ローテンションではありつつも予測できない行動を取るななを好演し、間宮演じるれいの対となるキャラクターを見事立ち上げた。

『殺さない彼と死なない彼女』©︎2019映画『殺さない彼と死なない彼女』製作委員会

 さらに、ドラマ『ごほうびごはん』(テレビ東京系)では、文房具会社に就職した社会人1年目の咲子を演じた。『人事の人見』の森谷と同じく文房具会社勤務ということ以外にオタク気質な部分も重なっているが、森谷よりも少し天然でポジティブな一面があるキャラクターだ。オタク気質な一面は、食べ物に対しても同様で、本作はそんな咲子の脳内で繰り広げられる食レポを楽しむグルメドラマとして人気を博した。桜井演じる咲子が食事を心から楽しむ姿は、観ているだけで食欲を刺激され、思わず晩酌のお供にしたくなるほどだ。

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