『あんぱん』各キャラクターのオマージュ元は? 『アンパンマン』に関する小ネタを紹介

NHK連続テレビ小説『あんぱん』は、国民的アニメ『それいけ!アンパンマン』(以下、アンパンマン)の生みの親である漫画家・やなせたかし(本名:柳瀬嵩)と、その妻の小松暢夫妻の半生がモデルの物語。戦前、戦中、戦後の時代を生き抜き、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』を生み出すまでの愛と勇気の物語を描いており、作中に『アンパンマン』を彷彿とさせる要素が随所に登場している。今回は第1〜3週の『アンパンマン』に関する小ネタを紹介する。
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まずは、登場人物の名前。主人公・朝田のぶ(今田美桜)の母の名前が「羽多子(はたこ)」だったり、パン屋の屋村草吉(阿部サダヲ)が「ヤムおんちゃん」と呼ばれていたり、「『アンパンマン』のジャムおじさんとバタコさんをオマージュしているのでは?」と視聴者の間で話題となっていた。

そんな中、4月11日に放送された情報番組『午後LIVE ニュースーン』(NHK総合)内にて、瀬戸光アナウンサーが「視聴者の皆さんが知りたいことを直接プロデューサーに聞いてきました」と、名前に関してプロデューサーに直撃。のぶの祖父・釜次(吉田鋼太郎)はかまめしどん、亡くなった父・結太郎(加瀬亮)はおむすびまんに由来していると説明があった。
名前に関しては、出演者発表の際に黒井雪子役の瀧内公美が「登場人物全体がアンパンマンに登場するキャラクターたちを想起させるような人物名になっている」とコメントしており、名言されていない役も何かしら『アンパンマン』のキャラクターに当てはめて名付けられているのだろう。
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さらに『午後LIVE ニュースーン』では、美術スタッフの衣装のこだわりも紹介。のぶのオレンジの衣装はドキンちゃん、次女・蘭子(河合優実)の青い衣装はロールパンナちゃん、三女・メイコ(原菜乃華)の緑の衣装はメロンパンナちゃんに由来していると明かされた。

ほかにも、アニメのオープニング曲「アンパンマンのマーチ」の歌詞がセリフに登場したことも大きな話題に。曲中〈何のために生まれて 何をして生きるのか〉という歌詞があるのだが、4月4日に放送された第5話に、のぶの祖母・くら(浅田美代子)が「結太郎は何のために生まれてきたがやろう」とつぶやき、それに対して釜次が「何のために……」と言葉を反芻するシーンがあった。