『あんぱん』登場人物を『アンパンマン』に重ねてみた 阿部サダヲがジャムおじさん?

『あんぱん』キャラクターを想像してみた

 NHK連続テレビ小説『あんぱん』が3月31日から放送開始となる。本作は、『アンパンマン』を生み出した漫画家・やなせたかしと妻・小松暢をモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦の物語だ。

 放送開始を控え、キャストコメントや公式からの発表に期待が高まるファンも多いはず。特に注目したいのが公式サイトの相関図である。そこに登場する人物名には、『アンパンマン』のキャラクターを彷彿とさせるものが数多く存在するからだ。本稿では、『あんぱん』の登場人物たちの名前と『アンパンマン』のキャラクターとの関連性を探っていきたい。

 ちなみに『アンパンマン』のキャラクター名を踏襲していると考えられるのは、主に朝田家の人々である。朝田のぶは小松暢がモデルとなっているため、他の家族について検証していこう。

 まず注目すべきは、のぶの母・朝田羽多子(江口のりこ)。その響きから、バタコさんがモチーフではないだろうか。バタコさんが登場するならば、当然ジャムおじさんの存在も期待できる……と考えると、パン職人の屋村草吉(阿部サダヲ)がジャムおじさん由来の人物と推測される。公式サイトによれば「お金にうるさく口は悪いが、パン作りの腕はたしかである」との描写があり、性格的な違いはあるものの、職業的共通点から見て関連性は明らかだろう。

江口のりこ

 また、のぶの祖母・朝田くら(浅田美代子)と祖父・朝田釜次(吉田鋼太郎)にも注目したい。この2人の名前は、それぞれいくらどんちゃんと釜めしどんに由来していると考えられる。釜めしどんの登場から、「どんぶりまんトリオが揃うのでは?」と期待したが、てんどんまんとカツドンマンは今回登場しないようだ。なお、いくらどんちゃんは「どんぶりまんトリオのいもうとぶんで、とってもかわいいおんなのこ」と設定されており、祖父母は丼繋がりのキャラクターから名前が由来していると言えるだろう。

吉田鋼太郎

 のぶの父・朝田結太郎(加瀬亮)はどうだろう。結太郎の由来については考察が難しいが、「結ぶ」という言葉から連想すると、おむすびまんがモチーフではないだろうか。結太郎は商事会社に勤めており、仕事で各地を飛び回るそうだが、おむすびまんも様々な国を旅するため、重なる共通点があるのも理由だ。

加瀬亮

 女子師範学校の教師・黒井雪子(瀧内公美)は、名前の「雪」からゆきんこゆきちゃんを思わせる。同様に、のぶの幼馴染・小川うさ子(志田彩良)は、明らかにウサコを連想させる名前だ(意外なことに、今回カバオはいなかった)。さらに興味深いのは、高等女子学校の教師・山下実美(ソニン)の存在。アンパンマンの世界にも「みみせんせい」というキャラクターが登場しており、この命名には確かな遊び心が感じられる。

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