“カカシ先生”井上和彦が声の魅力光る奉行役に 『べらぼう』を支えるベテラン声優たち

“カカシ先生”井上和彦が『べらぼう』に参戦

 NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に、またもや“ベテラン声優”が登場。4月6日に放送された第14回「蔦重瀬川夫婦道中」にて井上和彦が奉行役として出演したのだ。

 これまで『べらぼう』には3人の声優が出演していた。1人目は吉原の女郎屋である扇屋役の山路和弘、2人目は地本問屋・岩戸屋源八役の中井和哉、3人目は同じく地本問屋・奥村屋源六役の関智一で、井上は続く4人目となる。ちなみに山路、関、井上は2025年3月に上演された舞台『平家物語 -胡蝶の被斬-』でも共演している(※)。

 『べらぼう』のオープニングで「井上和彦」の名前を見た時、アニメファンや洋画ファンならすぐに驚いたはずだ。それでなくとも、多くの年代の人がどこかで井上の声を聞いたことがあるだろう。アニメ作品では『キャンディキャンディ』アンソニー、テレビシリーズ第2作『サイボーグ009』島村ジョー役、『美味しんぼ』山岡士郎役、『NARUTO-ナルト-』はたけカカシ役、『夏目友人帳』ニャンコ先生(斑)役など。海外作品では『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』フォラー役や『ハンニバル』レクター博士役などのマッツ・ミケルセンの吹き替え、『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』リロイ・ジェスロ・ギブス役などを担当している。

 そんな井上が『べらぼう』第14回で登場したのは大きく分けて2回。まずは大文字屋(伊藤淳史)が神田に屋敷を買おうとして断られてしまい、奉行所に訴え出たシーン。大文字屋に対して奉行は「そもそも吉原者は“四民の外”。市中に家屋敷を得るなど甚だ不届至極」と一喝。続けて「吉原の者は『今後、見附内の土地を買わない』と証文を出すよう申しつける」と、“堅物”な奉行役に徹した演技だった。ここで“やけに発声が良すぎる”人物が登場したことに気づいた視聴者も多かっただろう。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる