Kōki,、AFAA授賞式で俳優を続けていくための覚悟を明かす 「輝ける人間になりたい」

Kōki,、俳優を続けていくための覚悟

ラブコメからソードアクションまで幅広くこなす

 彼女は今年公開される、韓国のウェブトゥーンを原作にした映画『女神降臨』の2部作で主演を務めている。この作品でKōki,が演じるのは、冴えない容姿のせいでいじめられる女子校生が、メイクによって美人に変身するという役。メイクをすると完璧で美人な主人公が、すっぴんになると冴えない容姿になってしまうことを同級生の男子に見抜かれ、口止めの代償として主従関係を結ばされることから始まるラブコメディだ。

 Kōki,は原作となるyaongyiのウェブトゥーンを読んでいたことがあるようで、元々原作のファンだったことを明かして、若い人たちを応援し、夢の実現を後押ししてくれるようなメッセージが好きだったそう。個人がなりたい自分になることを諦めないところが気に入っているという。また、脚本を読むときには、その作品に込められたメッセージが何かを考えるようにしているという。

 同作は、韓国で実写テレビシリーズとして制作されている。韓国版と比較されることを心配するかとの香港メディアからの質問には、「韓国版や原作のファンも多いと思いますし、そういう意味ではプレッシャーもありましたが、映画化されるのは初めてで、映画にはオリジナル要素もあるので、誰にとっても楽しめる作品になっていると思います」と抱負を語った。

 会見で理想の女性像は「強い女性」だと語るKōki,。Kōki,が主演を務めるイギリス映画『Tornado』は1790年のイギリスが舞台で、旅芸人の一座として刀を習得した少女が生き延びるために刀を振るうようになっていく。会見ではこの映画についても触れられ、これまで剣劇の芝居をしたことがなかった彼女は、2カ月間、日本のアクションチームで殺陣のトレーニングを行い、筋肉の使い方や姿勢、精神的な面でも鍛錬をアクションに耐えられるための役作りを行ったようだ。

 今後もアクション映画には挑戦してみたいと彼女は言う。アクションとアジア人女優というつながりで、地元香港メディアからミシェル・ヨーについてどう思うかを聞かれたりもしていたが、ミシェル・ヨーの映画をたくさん観ていて憧れの女優だとも語っていた。

「日本の作品も海外の作品もどちらも参加していきたい」

 また、この会見での受け答えは基本的に英語で行っていたKōki,だが、今後日本と海外、どちらに軸足を置いて活動していくのかの問いについては、「どっちを中心にしていこうという考えはなく、日本の作品も海外の作品もどちらも参加していきたい」と今後の俳優活動の方針について語った。

 その言葉通り、今年は日本映画と海外の映画両方が公開となっている。また、次回作は香港のストリーミング向けの作品になることが会見で明かされた。

 授賞式のスピーチでは、これからも自分自身に挑戦し続け、全力を尽くしていきたいと俳優業への思いを語っていた。英語圏の作品に立て続けに出演した後、香港作品への出演。場所を選ばずグローバルに活躍することを当たり前のようにこなしているその姿は、これまでの日本人俳優とは異なる姿勢が感じられる。これからの活躍が楽しみだ。

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■イベント情報
「アジア・フィルム・アワード・アカデミー」
会場:ザ・ランガム・香港
特別協力:アジア・フィルム・アワード・アカデミー
概要:アジア・フィルム・アワード・アカデミーは、釜山、香港、東京の国際映画祭によって設立された非営利団体である。毎年開催されるアジア・フィルム・アワードに加え、同アカデミーは、アジア映画をより多くの観客に紹介し、アジアにおける映画市場を拡大し、香港内外の映画関係者のつながりを育むことを目的に、年間を通じてイベントやプログラムを開催している。アジア・フィルム・アワードは18年間開催されており、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀男優・女優賞などの賞を授賞している。アジア・フィルム・アワードでは、毎年、過去のノミネート作品や受賞作品で構成される投票パネルが参加し、全カテゴリーの受賞作品を決定している。また、パネル・メンバーは、アジアや世界各地でアカデミーが主催するイベントに参加し、業界関係者や観客と交流する機会もある。

 

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