津田健次郎、『1995』でさらなる新境地へ 初主演ドラマを機に振り返る“ツダケン”の奥深さ

蛇足ながら、1997年生まれの筆者にとって、この事件は生まれる前の出来事である。特番の断片的な映像や、津田も読み込んだという村上春樹のノンフィクション長篇『アンダーグラウンド』などを通して知識を得てきたものの、リアルタイムでは触れたことのない歴史として存在している。
だからこそ、筆者と同世代、あるいは事件後に生まれた視聴者にとって、本作の持つ意義は大きいだろう。もちろんドラマとしては全世代が深く考えさせられる内容だが、事件を知らない世代にとっては特に学びの多い作品となるに違いない。

こうした歴史的事件を映像化した作品で、今や第一線で活躍する津田健次郎が主演を務めることへの期待は高まるばかりだ。“ツダケン”の表現力が主演という形で存分に発揮される舞台が整った今、30年という歳月を経て、地下鉄サリン事件はどのように描き出されるのか。その答えを、まもなく私たちは目の当たりにすることになる。
■放送情報
『1995~地下鉄サリン事件30年 救命現場の声~』
フジテレビ系にて、3月21日(金)21:00~22:52放送
出演:津田健次郎、桜井日奈子、泉澤祐希、味方良介、石川恋、結木滉星、竹財輝之助、飯田基祐、山崎樹範ほか
脚本:国井桂
企画・プロデュース:山﨑貴博(フジテレビ)
編成:安永英樹(フジテレビ)、森政貴(フジテレビ)
ドラマプロデューサー:髙丸雅隆(共同テレビ)
チーフプロデューサー:山下高志(フジテレビ)
演出:都築淳一
制作協力:共同テレビ
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/1995/






















