『おむすび』“結”橋本環奈が患者受け入れに従事 朝ドラの“コロナ禍”は現代に何を伝える?

『おむすび』コロナ禍編は現代に何を伝える?

 しかし、そんな彼らの日常を容赦なく奪っていったのが新型コロナウイルスだ。歩たちが参加するはずだったファッションイベントは中止が決定。花(宮崎莉里沙)の学校は臨時休業となり、サッカー代表の試合もなくなってしまった。子ども食堂の企画も一旦白紙に。愛子は故郷を離れたくないという佳代(宮崎美子)の様子を見に、糸島へと向かう。

 その間にも新型コロナの感染者は刻一刻と増え、ついに結の病院でも患者の受け入れが始まった。これまでも緻密な取材をもとに、阪神・淡路大震災と東日本大震災発生後の避難所で実際に起きていたことや被災者の葛藤を丁寧に描いてきた本作。今回も取材力が光っており、陽性者が入院するスペースや医療スタッフが防護服の脱衣を行う場所と、それを以外を区分けする施設内のゾーニングをはじめとしたコロナ禍における病院の感染対策が細かく描写された。今週は病院の管理栄養士である結をはじめ、最前線に立っていた医療従事者たちの戦いが描かれていくのだろう。新型コロナの流行から5年。すっかり日常が戻り、良くも悪くも記憶が薄れかけた今だからこそ、いま一度、本作で当時を振り返りたい。

■放送情報
連続テレビ小説『おむすび』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:橋本環奈、佐野勇斗、仲里依紗、麻生久美子、北村有起哉
語り:リリー・フランキー
主題歌:B'z「イルミネーション」
脚本:根本ノンジ
制作統括:宇佐川隆史、真鍋斎
プロデューサー:管原浩
写真提供=NHK

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