『ドラゴンボールDAIMA』ついに最終回 鳥山明が遺したドラゴンワールドの行く末は?

『ドラゴンボールDAIMA』最終回後の展開は?

 2023年の発表時に、「今回も基本ストーリーや設定、デザインの多くを書かせてもらっています」とコメントしていたように、『DAIMA』には鳥山明のアイデアや思いが隅々にまで行きわたっている。その面白さは、『DAIMA』が証明してくれた。これからは、鳥山明本人が直接関わることはない。最終回でとてつもない興奮と歓喜を味わったとしても、同時に、もう新しい『ドラゴンボール』は生まれないのかといった寂しさが浮かんでしまう。

 そこで、何か未来を期待させる動きが示されるのかもしれない。すぐに何もなくても、大きく広がって多くの人の心に深く染み渡った『ドラゴンボール』と鳥山明の精神が、浮かび上がり重なり合って新しい世界を生み出すかもしれない。藤子・F・不二夫が亡くなってからも、『ドラえもん』は揺るぎない世界観と存在感を持ち続けて新しい物語を送り出している。『クレヨンしんちゃん』も、臼井儀人の生み出した世界で今もたくさんの人が楽しみを感じている。

 『ドラゴンボール』が同じような流れを辿るかは不明で、辿るべきといった押しつけもできないが、今も進んでいるサウジアラビアでの『ドラゴンボール』のテーマパーク建設のような新しい動きを見守りたいという気持ちは、誰もが抱いて良いだろう。その先に何かがもたらされるかもしれない可能性を信じつつ、今は『DAIMA』への拍手と送り出してくれた鳥山明やスタッフたちへの感謝を旨に、没後1年を迎えよう。

参照
※ https://dragonballdaima.com/

『ドラゴンボールDAIMA』の画像

ドラゴンボールDAIMA

原作者の鳥山明さんがまったく新しいエピソードを執筆した『DRAGON BALL』の完全新作アニメシリーズ。鳥山さんが原作、ストーリー、キャラクターデザインほか、乗り物やモンスター、モブキャラクターなどのたくさんの設定を描き下ろした。

■放送情報
『ドラゴンボールDAIMA』
フジテレビ系にて、毎週金曜23:40~放送
原作・ストーリー・キャラクターデザイン:鳥山明
シリーズディレクター:八島善孝、小牧文
アニメーションキャラクターデザイン:中鶴勝祥
シリーズ構成・脚本:柿原優子
©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション
公式サイト:https://dragonballdaima.com/
公式X(旧Twitter):https://x.com/DB_official_jp

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