“有木野”松田龍平の抱える過去が明らかに 三上博史登場で動く『東京サラダボウル』

三上博史の登場で動く『東京サラダボウル』

 キリスト教の教会、ヒンドゥー教や道教の寺院、日本の神社など、たくさんの宗教施設が共存する神様の街・新大久保。コリアタウンとして有名だが、韓国人のみならず、様々な国から人が集まってくるのは、少しでも信じる神様のそばにいたいという気持ちの現れなのかもしれない。

 神様に限らず、人は何かを心の拠り所にして生きている。有木野(松田龍平)にとっては、亡き恋人・織田(中村蒼)がそうだったのだろう。2人の過去に何があったのか、そして織田はなぜ亡くなったのか――。

 その鍵を握る阿川(三上博史)がついに本格登場となった『東京サラダボウル』(NHK総合)第7話。物語が大きく動き始めるとともに、彼の存在が鴻田(奈緒)と有木野の関係性を大きく揺るがしていく。

 東新宿署国際捜査係に新たに警部補の阿川が着任し、鴻田の相棒となる。1人で自由気ままにやってきた鴻田は初めこそ憂鬱だったが、すぐにその気持ちはどこかへ消えた。阿川はいわゆる“捜査は足で稼ぐ”タイプ。会議もそこそこに、鴻田を連れて街に出た阿川は知り合いの中国人に接触し、巧みに有力な情報を引き出していく。中国人コミュニティに精通しているためか、彼らの内情に詳しい。

 鴻田とはまた違うベクトルの変わった刑事であり、意外にも波長が合う2人。ある程度、独断専行が許されるだけの政治力もあり、鴻田の弱点も補える。傍から見ると、かなりいいコンビだ。阿川が中国語もできるので、鴻田が有木野を頼ることは減っていった。

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