『おむすび』橋本環奈が2週間ぶりに登場 “ギャルマインド”の栄養士として最終章へ

放送も残すところ、あと2カ月。NHK連続テレビ小説『おむすび』が、ついに最終章となる「病院・管理栄養士編」に突入した。
震災で心に深い傷を負った結(橋本環奈)の姉・歩(仲里依紗)。第16週・第17週では、そんな彼女を支えてきた“辛い時こそ笑う”ギャルパワーが、東京で靴職人として生きていくことを決めた孝雄(緒形直人)をはじめ、さくら通り商店街の人たちの再出発を後押しした。

そして2週間ぶりに、主人公のバトンが結の手に戻ってきた第18週。驚くべきことに、前回から約6年の歳月が流れていた。舞台は2018年(平成30年)の大阪。平成元年に生まれた結だが、もう令和も目前だ。
結はあれからハギャレンの仲間たちに宣言した通り、管理栄養士の資格を取得し、星河電器を退社。現在はベッド数200床の中規模な総合病院・大阪新淀川記念病院の栄養科で働き始め、すでに4年目となる。
約半年をかけて主人公の長い人生を描く朝ドラ。その中で、「どこを省略し、どこを丁寧に描くか」という取捨選択が本作の場合は大胆で潔く、時計の針が進むときは大きく進む。結の受験期や転職にあたっての病院選びは、新人管理栄養士として悪戦苦闘する姿なども見たかったが、あくまでも描きたいのは、もう少し進んだところにある仕事の中身や、慣れた頃に直面する課題なのだろう。

とはいえ、ドラマにおける“新人”は、観ている人にその仕事を分かりやすく説明するという意味でも必要だったりする。結の代わりにその役目を果たしてくれているのが、後輩・石田(吉田剛明)だ。彼を見ていると、結が新人だった頃の姿がイメージできる。
ある日、結の上司で栄養科長の塚本(濱田マリ)と、調理業務を委託する会社の管理栄養士・柿沼(しまずい香奈)が病院食をめぐって揉めていた。まだ入職したばかりの石田は戸惑っていたが、同じ管理栄養士でも意見が違うのは担当が分かれているから。結たち病院管理栄養士は患者の栄養管理全般を行う「管理部門」に、柿沼は調理業務をする「給食部門」に所属している。
塚本と柿沼が揉めていたのは、お昼の検食を頼まれた塚本が「もう少し彩りがほしい」と注文したことが発端。たしかに食事には彩りも必要だが、何かを足そうと思ったら材料費がかかる。病院管理栄養士のオーダーを予算内に収めるのも、柿沼の仕事であるため、意見がぶつかる時もあるのだろう。




















