『名もなき者』ジェームズ・マンゴールド監督来日決定 ティモシー・シャラメらコメントも

『名もなき者』ジェームズ・マンゴールド来日

 2月28日に公開されるティモシー・シャラメ主演映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の監督を務めたジェームズ・マンゴールドの来日が決定した。

 本作は、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』『フォードvsフェラーリ』『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のマンゴールド監督が、主演にシャラメを迎えて、ボブ・ディランの栄光と苦悩を描く伝記映画。

 本作では、1960年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の一人の無名ミュージシャン、ボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子が描かれる。ディランを演じたシャラメのほか、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリーらが出演している。

 日本時間1月23日にノミネーションが発表された第97回アカデミー賞では、作品賞、監督賞(ジェームズ・マンゴールド)、主演男優賞(ティモシー・シャラメ)、助演男優賞(エドワード・ノートン)、助演女優賞(モニカ・バルバロ)と主要部門を総なめに。脚色賞、音響賞、衣装デザイン賞にもノミネートされ、合計8部門にノミネートされた。

 その快挙を受け、キャスト・スタッフからコメントが到着。マンゴールド監督は、制作に関わったすべての人々、共同脚本家、主演のシャラメに感謝の意を表するとともに、ディランに対して「私たちに託してくれた信頼に永遠に感謝します」と熱い思いを述べた。また、主演の・シャラメも、「偉大なアーティストであり詩人、思想家、そして『未知の存在』であるボブ・ディランのおかげです。私たちの作品がアカデミーに認められることは、ボブの永遠の遺産を証明するものです。ありがとう!!」と、その功績を改めて讃えている。

 そんな中で来日が決定したマンゴールド監督は、2月3日に都内で実施されるジャパンプレミア試写会、そして2月4日に開催されるサーチライトプレミア試写会に登壇する。観客との交流を通じて、作品の魅力や制作秘話について語る予定だ。

コメント

ジェームズ・マンゴールド(作品賞、監督賞、脚色賞)

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は、多くの人々の信念によって成り立った本物の作品です。6年の歳月をかけ、私たちのチームと素晴らしいキャストの献身的な努力によって完成させることができました。8部門でのノミネートに心から興奮し、喜びを感じています! サーチライトとディズニー、共に製作を手掛けた仲間たち、共同脚本家のジェイ・コックス、そしてこの名誉を授けてくれたアカデミー、ティモシー・シャラメのパートナーシップと友情、そしてもちろん、ボブ・ディランが私たちに託してくれた信頼に永遠に感謝します。

ティモシー・シャラメ(主演男優賞)

この栄誉を大変光栄に思います。そして何よりも、この作品がこのように認められたことに心から喜んでいます! モニカ・バルバロとエドワード・ノートンがピート・シーガーとジョーン・バエズというフォークのアイコンを命を吹き込んでくれたことに感謝しています。そしてまさに時代を代表する才能を持つ友人、エル・ファニングと一緒に仕事ができたことは特権でした。私たちの技術スタッフとアリアンヌ・フィリップスが1960年代に新しい視点を加えてくれたことを誇りに思います。最も重要なのは、私たちの作品を熟練の手で導いてくれた偉大なジェームズ・マンゴールド監督に感謝することです。そしてもちろん、これが実現できたのは、偉大なアーティストであり詩人、思想家、そして「未知の存在」であるボブ・ディランのおかげです(そしてディラン探求の“ツアーバスの鍵”を渡してくれたジェフ・ローゼンにも感謝します)。私たちの作品がアカデミーに認められることは、ボブの永遠の遺産を証明するものです。ありがとう!!

エドワード・ノートン(助演男優賞)

本当のところ、これは私たち全員が誇りに思っている素晴らしいキャストへの賛辞だと思います。ジェームズ・マンゴールドが素晴らしい手腕で監督してくれました。そして、もしこの映画がピート・シーガーの素晴らしい人生と精神に、より多くの人々をつなげることができたのであれば、さらに光栄です。彼の美しい精神を表現できたことは最大の特権でした。

モニカ・バルバロ(助演女優賞)

このノミネートの知らせを受けた時、私は文字通り衝撃を受けました。それは、ジムが私をこの映画にキャスティングしてくれた時も同じでした。『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』というプロジェクトに参加できたことは、生涯の名誉です。ジョーン・バエズや本作に描かれた数多くのアーティスト、さらにこの映画の製作に携わった全てのアーティストを心から尊敬しています。そして、私が尊敬している女優の皆さんと共に、この部門に私の名前があることにとても恐縮しています。全員の素晴らしい仕事をこのように評価してくださったアカデミーに深く感謝しています。

アリアンヌ・フィリップス(衣裳デザイン賞)

私はまだショックを受けています。友人で監督のジェームス・マンゴールドと一緒に認められたことに興奮と光栄を通り越しています。とてもパーソナルでやりがいのあった作品で、さらに何度も延期された末に、5年もかかって完成させた映画でこのような評価をいただいたことに感謝しています。

フレッド・バーガー 、アレックス・ハインマン(作品賞)

アカデミーからこのような素晴らしい認識をいただけたこと、また、私たちが大いに尊敬する映画たちと共にノミネートされていることに謙虚な気持ちでいっぱいです。ボブ・ディランの功績を祝い共有することに微力ながら一助となれたことは、私たち全員にとって夢がかなった瞬間でした。
ディランの音楽と歌詞は、彼の無限の創造性、唯一無二の芸術性、そして型にはまらない姿勢により、60年以上にわたって共鳴し続けています。彼の絶え間ない進化は、幸運にも彼の周りで時間を過ごすことができた私たち全員にインスピレーションを与えてくれています。
この栄誉を共にするのは、監督であり素晴らしい脚本家であるジェームズ・マンゴールド、共同脚本家ジェイ・コックス、私たちの素晴らしいスタッフ、そしてティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン、モニカ・バルバロ、エル・ファニングが率いる夢のキャストです。そして何より、私たちがこの旅を始めるきっかけをくれた伝説的存在のジェフ・ローゼン、そしてボブ・ディラン本人とすべての才能に感謝します。

トッド・A・メイトランド、ドナルド・シルヴェスター、テッド・キャプラン、ポール・マッセイ、デイヴィッド・ジャマルコ(音響賞)

素晴らしいアーティストたちと共にノミネートされて光栄です。この映画は私たち全員にとって愛の結晶です。私たちが創り出した唯一無二の体験に、これ以上の誇りはありません。ジェームズ・マンゴールド監督のビジョンを実現できたことは、一生に一度のチャンスでした。

ジェームズ・マンゴールド監督

■公開情報
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
2月28日(金)全国公開
出演:ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリー
監督:ジェームズ・マンゴールド
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト:https://www.searchlightpictures.jp/movies/acompleteunknown
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/SearchlightJPN
公式Instagram:https://www.instagram.com/SearchlightJPN/
公式Facebook:https://www.facebook.com/SearchlightJPN/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる