『おむすび』渡辺直美が放ったインパクト 「Body Feels EXIT」は歩の人生を象徴する1曲に

渡辺直美が『おむすび』で残したメッセージ

 『おむすび』(NHK総合)第16週と第17週は、ヒロインの結(橋本環奈)がほぼ登場しないスピンオフ週。その主人公となっているのが、歩(仲里依紗)だ。

 第16週「笑え、ギャルズ」にて、チャンミカ(松井玲奈)が働く古着店「ガーリーズ」で起こった強盗事件。米田家に居候中のひみこ(池畑慎之介)は、ミステリードラマのパロディ風に(脚本の根本ノンジは、『相棒』シリーズも手がけている)「古着屋ガーリーズ強盗事件」の真犯人は歩だと推理する。動機はチャンミカへの嫉妬……もちろんそんなことはなく、ひみこの狙いは歩の本心を吐露させること。

「私とチャンミカは、一番の友達なの! あの子には、仕事も恋愛も全部うまくいって、幸せになってほしいって心から思ってる!」

 自分の気持ちに気づいた歩は、親友のチャンミカへの元へと向かっていく。

 だが、結果的にチャンミカの彼氏“ター君”こと早坂(永嶋柊吾)は、仕事だけでなく、名前すらも嘘をつき、隙を狙って店の合鍵や金庫の鍵を作り、犯行に及んでいた。警察の調べによれば、合コンで一緒にいた三田村(七瀬公)、貫井(山口大地)も同じ詐欺集団の疑いがあるという。歩が落ち込むチャンミカの背中をさする。

 そこに突如現れたのは、渋谷時代のギャル友・アキピー(渡辺直美)だった。歩たちと一緒に写るプリではすでに何度も顔を見せていたが、本格登場は今回が初。満を持して、と言っていいだろう。そのインパクトは強烈だ。岩手・盛岡の東北訛り、パワフルな声量、とにかく終わらないトーク、トーク、トーク。鬼ギャル時代、わんこそばを200杯食べたという伝説は伊達じゃない。「うちだよ、うち! アキピーだよ!」というハンバーグ師匠を思い起こさせるフレーズは、渡辺直美自身のアドリブなのだろうか。さっきまで拭っていた涙はどこへやら、いつの間にか2人に笑顔が戻っていく。言わずもがな、渡辺は現在ニューヨークを拠点に、世界で活躍するコメディアン。俳優としては2017年放送のドラマ『カンナさーん!』(TBS系)で主演を務め、その年の『NHK紅白歌合戦』に「キラキラ feat.カンナ」で出演もしている。今回が初めての朝ドラ出演であり、今では貴重な日本のドラマ出演とも言えるだろう。

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