東山奈央、『SAKAMOTO DAYS』人妻役の衝撃 ギャルでも負けヒロインでもない“新境地”に

東山奈央、『SAKAMOTO DAYS』人妻役の衝撃

 東山が演じるキャラクターといえば、金髪ヒロインや“ギャル”属性のヒロインが多いことで有名だ。

 たとえば金髪なら『ニセコイ』の桐崎千棘や『きんいろモザイク』の九条カレン、『ばくおん!!』の鈴乃木凜、ギャルであれば『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』の新子憧や『Fate/Grand Order』の鈴鹿御前など、数えきれないほどの人気キャラクターを演じてきた。

 最近では2024年公開の『コードギアス 奪還のロゼ』で“黒ギャル”めいたキャラクターのキャサリン・サバスラに抜擢されていたほか、2025年4月から放送される『阿波連さんははかれない season2』でギャルの見た目をした転校生・玉那覇りくを演じることも決まっている。

「コードギアス 奪還のロゼ」第1幕 キャサリン キャラクターPV

 その一方、歌って踊るアイドル役を演じているイメージも強く、2010年に放送された『神のみぞ知るセカイ』の国民的人気アイドル・中川かのん役は代表的な役柄の1つ。同作は東山にとってTVアニメデビュー作であり、ブレイクのきっかけとなった作品でもある。

 ほかにも『魔入りました!入間くん』のくろむ役や『神クズ☆アイドル』の最上アサヒ役など、度々アイドル役を担当している

 そして東山といえば、ラブコメにおいてメインヒロインに敗北するポジションの人物、いわゆる“負けヒロイン”のイメージも強い声優だ。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の由比ヶ浜結衣はその代表格とも言えるキャラクターで、『青春ブタ野郎』シリーズの古賀朋絵や『彼女、お借りします』の更科瑠夏といった役どころでも存在感を発揮している。

TVアニメ『彼女、お借りします』第2期 更科瑠夏キャラクターPV 【2022年7月放送!】

 こうして振り返ってみると、やはり『SAKAMOTO DAYS』の葵役は新鮮な魅力を味わえるキャラクターと言えそうだ。明るい女子高生でも特別なアイドルでもない、平凡な家庭を象徴する大人の女性で、負けヒロインどころか文字通りの“正妻”でもある……。これまでにない母性を漂わせた演技が見どころだ。

 元々東山は役の幅が広い声優ではあるが、今後はヒロイン役に留まらない活躍を見せるようになるのかもしれない。さらなる新境地を切り拓いていく姿を見守りたい。

■放送情報
『SAKAMOTO DAYS』
テレ東系ほかにて、毎週土曜23:00〜放送
Netflixほか各プラットフォームにて配信
キャスト:杉田智和(坂本太郎)、島﨑信長(朝倉シン)、佐倉綾音(陸少糖)、東山奈央(坂本葵)、木野日菜(坂本花)、鈴木崚汰(眞霜平助)、花江夏樹(南雲)、八代拓(神々廻)、早見沙織(大佛)
原作:鈴木祐斗(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:渡辺正樹
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン:森山洋
制作:トムス・エンタテインメント
オープニング・テーマ:Vaundy「走れ SAKAMOTO」(SDR/Sony Music Labels Inc.)
©鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS 製作委員会
公式サイト:https://sakamotodays.jp
公式X(旧Twitter):@SAKAMOTODAYS_PR
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@sakamotodays_pr

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる