“2025年の顔”板垣李光人の躍進の一歩に 『秘密~THE TOP SECRET~』で見せる新たな姿

「本当に世界が愛に溢れているのなら、いつか僕の全ての罪が許される日も来るだろうか」
1月20日スタートのドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』(カンテレ・フジテレビ系)の予告映像を見たとき、「これまでにない板垣李光人の姿が見られるかもしれない……」とワクワクした。
板垣にとってGP帯ドラマ初主演となる『秘密~THE TOP SECRET~』は、正義のために人の秘密をのぞき見ることへの葛藤を抱えながら、未解決事件の真相を追う男たちが織りなすヒューマンサスペンス。凶悪・重大犯罪において、被害者および犯人が死亡した際に、その脳を特殊なMRIスキャナーにかけて生前の記憶を映像化する“MRI捜査”を行う科学警察研究所の法医第九研究室(通称:第九)という架空の組織が舞台となっている。
そのなかで板垣が演じるのは、冷静沈着だが正義のためなら権威にも立ち向かう大胆さをもつ第九の室長・薪剛。これまでの板垣は、弟キャラや、誰かを支える立ち回りのキャラクターに扮することが多かったように思う。たとえば、2022年に大ヒットしたドラマ『silent』(フジテレビ系)では、ヒロイン・紬(川口春奈)の弟・光を好演。末っ子ならではの自由奔放さと、姉想いで繊細な部分の両面を持つ光の性格を、見事に表現していた。光のちょっぴり尖った(でも、優しい)キャラクターが、『silent』という作品に深みを出していたのは間違いないだろう。
また、2023年放送のドラマ『フェルマーの料理』(TBS系)では、二つ星レストラン「K」の料理長となった岳(高橋文哉)のことを右腕として支え、同年放送のドラマ『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系/以下『マルス』)でも道枝駿佑の相棒となり、ともに世の中に革命を起こすために戦っていた。とくに、『マルス』で演じた“アイコン”こと渾一は、いじめを苦に自殺をしようとしていたところを零(道枝駿佑)に救われ、どんどん変わっていくさまが印象的だった。