内田理央の表情には人を惹きつける不思議な魅力がある 『問題物件』で試される“愛され力”

内田理央、人を惹きつける不思議な魅力

 内田理央の表情には人を惹きつける不思議な魅力がある。笑顔や困り顔、怒っている顔など、これまでの作品でも多彩な表情を私たちに見せてくれていた。次はどんな顔を見せてくれるのか、つい気になってしまうのだ。

 そんな内田が1月15日よりスタートする『問題物件』(フジテレビ系)に出演する。それも上川隆也と共演するというのだから楽しみしかない。本作は、自殺、ポルターガイスト、失踪、ゴミ屋敷など、不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、頭が切れて腕っ節が強く、人間離れした破天荒さを持つヒーローとお人よしのヒロインが鮮やかに解決していくという、おなじみのミステリーものだ。だが、不動産の隠された謎に着目した点は面白く、さらには上川と内田が果たしてどのような掛け合いを生んでくれるのかなど期待できる点が多い。

 内田が演じる若宮恵美子は、不動産会社に勤務するOLで、物件の間取りを見るのが趣味というかなりの物件マニアらしい。基本的には真面目で社会人としての礼儀はわきまえているが、おせっかいな一面もあり、周囲からは敬遠されているとのことで、少々癖のあるキャラクターのようだ。そんな恵美子はあまりにも強い物件愛とストレートな物言いで、常に営業成績が最下位の、いわゆるお荷物。そんなこんなで、新設の部署・販売特別室に異動を命じられるのだが、これが恵美子の人生を大きく変えることになる。

 恵美子とバディを組むのが、上川演じる黒ずくめの服に黄色のジャケットを羽織った独特な雰囲気を持つ謎の男・犬頭光太郎。派手な見た目と言動からは胡散臭さを感じさせるが、人並み外れた記憶力と天才的な推理力を持ち合わせており、恵美子の前に現れては、颯爽と姿を消す。

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 放送前に公開された予告動画では、光太郎に振り回される恵美子の姿を見ることができるが、自由奔放な光太郎に振り回されながらも仕方なく一緒に行動する恵美子という凸凹コンビがすでにさまになっていた。特に内田といえばとも言える困り顔を始め、喜怒哀楽のある表情がこれでもかと詰め込まれている。ミステリー作品はストーリーの構成はもちろん、事件を解決する主人公たちの掛け合いも重要なポイントになってくるが、予告を見る限りではいい化学反応が生まれていた。『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系)の福山雅治と柴咲コウ、最近であれば『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)の鈴鹿央士と松本穂香のような、名バディ誕生の予感がする。

 上川の安定感のある演技を支えながらも、自らの個性も出していく。それが今回の内田に求められる役回りだろう。大袈裟に言ってしまえば、本作の作品の良し悪しは内田の表現にかかっていると言っても過言ではない。

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