内田理央、代表作となった『来世ちゃん』シリーズへの思い　さらなる続編の可能性は？

　原作ファンからも絶大な支持を得るなど人気を博し、これまで3シーズンの連続ドラマとSPドラマが放送されてきた『来世ではちゃんとします』（テレビ東京系／以下『来世ちゃん』）。シーズン3となる『来世ではちゃんとします3』が佳境を迎える中、主人公・大森桃江役の内田理央にインタビュー。ストーリー上でも大きな展開を迎えたシーズン3を振り返るとともに、自身の変化についても明かしてくれた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

桃江の気持ちは「まったく理解できない（笑）」

ーー約1年半前、『来世ではちゃんとします2』のタイミングで取材させていただいたときは、「撮影に入る前にちょっと不安だった」と話されていました。昨年の『お正月初夢SP』を挟んで4回目ともなると、さすがに不安や緊張はなくなったのでは？

内田理央（以下、内田）：いや、緊張します（笑）。もちろん、緊張の中には楽しさもあるんですけど、「大丈夫かな、できるかな」みたいな不安を感じたり、ドキドキしたりはするんですよね。やっぱり不安は毎回感じる性格かもしれません。

ーーそれは『来世ちゃん』に限らずどの作品でもそうなんですか？

内田：どの作品でもそうですね。新しいことにチャレンジする前は特に、結構ネガティブになることが多いんです。いざ現場に入ってしまうと、もうやることをやろうという“一生懸命モード”になるので、実際にやってみたら「案外楽しかった」とか「頑張れたな」と思えて、全然平気なんですけどね。ただ、『来世ちゃん』に関しては、信頼できるスタッフさんとキャストの方々が集まっているので、安心できる部分が大きいものの、“どうやったら面白くしていけるか”という部分でプレッシャーがあるというか（笑）。私自身も少しずつ大人になってしまっているので、シーズン1を撮影した4年前と気持ちをつなげられるかという、細かい部分での不安ですね。

ーー1作目が放送された2020年から、気づけば今年4年目を迎えているんですね。

内田：そうなんです！　本当にありがたいです。自分が主演をやらせていただくドラマで、こんなに愛されてシーズンが更新されていくというのは貴重な経験だと思うので、本当に嬉しいです。

ーー昨年はSPドラマでの放送だったので、連続ドラマとしては2年ぶりですよね。

内田：去年のSPドラマは年が明けてすぐの放送だったので、それもかなりの衝撃で。テレ東さんの一発目のドラマがこれでいいんだ！みたいな（笑）。今回のシーズン3に関しても、「やっぱりあるんだ！」という気持ちもちょっとありつつ、実際に決まったことに対しての驚きはありました。実際、街中で「『来世ちゃん』観てます！」と声をかけてくださる方も増えていて、そういうところでこの作品がどれだけ愛されているのかを実感します。まだドラマが始まった頃は“ちょっとエロいドラマ”みたいなイメージが強かった気がするんですが、そういうイメージもだんだん変わってきているんじゃないかなと。そういった受け取られ方の変化も、私からしたらすごく嬉しいことです。

ーー特に今回のシーズン3は、桃江が松田（小関裕太）と付き合い始めたところからスタートしているので、今までとはちょっと雰囲気が異なりますよね。

内田：そうなんですよ。今までずっと本命彼氏が欲しくて悩んでいた桃ちゃんが、本命彼氏ができたけどまた悩むという……（笑）。「結局彼氏ができても悩むのか」という気づきを桃ちゃんがするシーズンで、これまでの『来世ちゃん』の中でも桃ちゃんが大きく成長するストーリーになっているんです。

ーーずっと悩んでいるんですよね（笑）。

内田：そう、ずっと悩んでる（笑）。

ーー松田に対して思っていることがあるけどなかなか言えないという桃江の気持ちは理解できますか？

内田：それがまったく理解できなくて（笑）。実は、桃ちゃんと似ている部分や桃ちゃんに共感する部分がほんとに少ないんです。だからこそ、すごく考えて演じることができているんですけど、実際は私と桃ちゃんは全然違うタイプではありますね。松田くんが元カノに会うのとかも、私だったら「全然行っておいで！」という感じなので、「なんで嫌なんだろう？」と思っちゃって。だから自分でいろいろ例えて考えてみたんですけど、一番しっくりきたのが、捨て猫を拾ってすごく大事に育てていたのに、その猫から「元の飼い主に会いに行きたい」と言われたときの感覚だなと。

ーーなるほど（笑）。それは的確な例えかもしれません。

内田：ですよね？　「それだ！」と思って。それを小関（裕太）くんに言ったら、「え、僕を猫だと思ってたんですか？」って言われて、「違う違う！　例え話だよ！」って（笑）。今回はそうやって少しずつ桃ちゃんのことを勉強していきました。