安田顕、『べらぼう』平賀源内役は新たな代表作の予感 2つの『大奥』と比較する楽しさも

安田顕、平賀源内役は新たな代表作の予感

 ちなみに、安田は2025年1月9日から放送の『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系、以下『日本一の最低男』)にも出演している。『日本一の最低男』での安田の役柄は、香取慎吾演じる主人公・大森一平の小学校時代からの幼なじみで議員秘書を務める真壁考次郎。公式サイトには“現在は秘書だが、ゆくゆくは政治家になる野心を持っている”とある。『大奥』の田沼とは全く異なる人物とはいえ、政治家になる野心のあるキャラクターということで今後の安田の演技が気になるところ。実際、第1話での安田の演技は『大奥』での不気味さとは異なるが、捉えどころのない怖さを覚えた。

 役柄によって凄みのある怖さも静かな怖さも醸し出す安田だが、『べらぼう』では、これまた彼にしか表現できない明るくひょうきんな演技が期待される。2024年NHKの公式YouTubeチャンネルで公開された動画では、歯を見せて豪快に笑う表情やにんまり顔が印象的だった。顔つきや佇まいのインパクトだけでなく、確かな演技に定評がある安田の代表作がまた一つ増えるのではないかと期待が高まる。

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 また、『べらぼう』の脚本を担当する森下佳子は2023年に放送された男女逆転の『大奥』(NHK総合)の脚本も担当しており、こちらの『大奥』では鈴木杏が平賀源内を演じていた。フジテレビ版の『大奥』、そしてNHK版の『大奥』とともに本作を見比べて、安田版田沼と渡辺版田沼、鈴木版平賀と安田版平賀の違いを味わうのも面白いかもしれない。 

■放送情報
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』
総合:毎週日曜20:00〜放送/翌週土曜13:05〜再放送
BS:毎週日曜18:00〜放送
BSP4K:毎週日曜12:15〜放送/毎週日曜18:00〜再放送
出演:横浜流星、小芝風花、渡辺謙、染谷将太、宮沢氷魚、片岡愛之助
語り:綾瀬はるか
脚本:森下佳子
音楽:ジョン・グラム
制作統括:藤並英樹
プロデューサー:石村将太、松田恭典
演出:大原拓、深川貴志
写真提供=NHK

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