幾田りら、“未知の場所”で歩んだキャリアを振り返る 『薬屋のひとりごと』との共通点

『薬屋のひとりごと』に“どハマり”した幾田りらが語る作品の魅力

——幾田さんから見て猫猫の魅力はどんなところにありますか?
幾田:猫猫は私から見て、精神的にも肉体的にもすごく強い女性だなと思います。すごく使命感がある人なので、どんな無理難題を突きつけられても、自分なりに解決していこうとたくさん準備して、それを解決するまでは寝る間も惜しんで、全てのことをそこに費やすような姿勢がめちゃくちゃカッコいいなと思いますし、周りから何を言われても自分の中で確固たる芯みたいなものがずっとあって、そこから出る言動にすごく憧れもあります。
——幾田さん自身も本当にいろいろなことに挑戦していて、結果的に唯一無二のキャリアを築いているように思います。
幾田:そうですね。YOASOBIのときはコンポーザーとボーカルとで役割が分担されているので、「歌う」という部分に全力を注いで徹している部分があって。もともと楽曲に原作小説があったりだとか、曲を作っているのもAyaseさんで生み出しているのは自分ではなかったりするので、そういう意味では与えられたお題に対して120点のアプローチが出せたらいいな、といった気持ちで臨んでます。目の前の難題に対して、自分のエゴみたいなものは一切持たずに課題をクリアしていくための時間とルールを費やす部分では、猫猫みたいにやれていたらいいなと思います。

——今回はソロ楽曲になりますが、幾田さんはアニメなどの作品から影響を受けて作曲意欲が芽生えたりはするのでしょうか?
幾田:まさに今回『薬屋のひとりごと』との出会いを頂いてからなんですが、本当に私『薬屋のひとりごと』にどハマりしていて(笑)。深掘りすればするほど「こんなことを曲にしたい」とか「このシチュエーションの、このときの感情を歌詞にしたいな」とか、そういうインスピレーションをたくさんもらうので、そのエッセンスを詰め込みながら曲を作っています。

——ありがとうございます。最後に、改めてこの曲をアニメのオープニング映像として受け取る視聴者にメッセージをお願いします。
幾田:『薬屋のひとりごと』も第2期に入ってまたいろいろなことが巻き起こっていきます。先の読めない感じや新しい風を音楽からも感じていただけたらいいなという思いますし、何が起こるかわからずどんどんいろいろなことが飛び込んでくる体験自体を、音楽的にも「百花繚乱」を聞く中で体験していただけたら嬉しいです。今回どのセクションでも全て転調をいれてみたり遊び心もたっぷり詰め込んでいるので、楽しんでもらえたら嬉しいなと思っています。最初にオファーを頂いたとき、全体的なテーマとしては「気まぐれに楽しそうな感じで」と言っていただいたので、そのワクワク感は出しつつ、ミステリー作品ではあるので、謎めいたニュアンスもうまい塩梅でサウンドとしてつけていけたらいいな、と思っていました。そのバランスがうまく織りなすことができていたら嬉しいです。
■放送情報
TVアニメ『薬屋のひとりごと』第2期
日本テレビ系にて、毎週金曜23:00〜放送
キャスト、悠木碧(猫猫役)、大塚剛央(壬氏役)、小西克幸(高順役)、種﨑敦美(玉葉妃役)、石川由依(梨花妃役)、木野日菜(里樹妃役)、久野美咲(小蘭役)、島本須美(ナレーション)
原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)
キャラクター原案:しのとうこ
総監督・シリーズ構成:長沼範裕
監督:筆坂明規
副監督:中川航
脚本:柿原優子、千葉美鈴、小川ひとみ
キャラクターデザイン:中谷友紀子
美術監督:髙尾克己(ARED)
色彩設計:相田美里
CGIディレクター:永井有
撮影監督:鈴木麻予(T2 studio)
編集:今井大介
音響監督:はたしょう二(サウンドチームドンファン)
音楽:神前暁、Kevin Penkin、桶狭間ありさ
オープニングテーマ:幾田りら「百花繚乱」(作詞・作曲:幾田りら、編曲:KOHD)
アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM
©日向夏・イマジカインフォス/『薬屋のひとりごと』製作委員会
公式サイト:kusuriyanohitorigoto.jp
公式X(旧Twitter):@kusuriya_PR
公式TikTok:@kusuriya_pr






















