『ダンダダン』『2.5次元の誘惑』『ぷにかわ』『カミエラビ』 2024年屈指の11月超絶神回4選
2024年秋アニメ、面白すぎでしょう! クライマックスはまだこれからだというのに、年末に1年のアニメを振り返ろうとした時に触れられるであろう神回が11月は連発しました。そこで今回はアニメファンなら特に観ておきたい4本+αを紹介します。
本当は『ひみつのアイプリ』第31話「やくそくの一番星」や『Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season』第57話「最も新しい英雄と最も古い英雄」、『魔王2099』第7話「魔王再誕」、そして遅れてきた秋アニメ『お買いものパンダ!』なんかも紹介したいのですが……万が一見逃してるものがあればぜひご覧ください!
『ダンダダン』第7話「優しい世界へ」
『2.5次元の誘惑』第21話「主人公の物語」
これら親子の話が11月のハイライトとなりました。『ダンダダン』第7話は主人公コンビが少女・アイラを守ってアクロバティックさらさら(アクさら)という悪霊を撃退したあとの話。絶命したアイラを救うにあたって、彼女の母であるアクさらが悪霊になった顛末が描かれるのですが、これが子を持つ親なら感情移入必至な愛情と執念と絶望の物語で。サイエンスSARUらしい達者な映像と井上喜久子さんの演技も相まってグッと引き込まれます。
“熱血コスプレストーリー”と化している『2.5次元の誘惑』では11月に夏コミを舞台にしたストーリーが描かれました。第21話は離婚をきっかけに会えなくなったマンガ家の父と再会するためにコスプレをするギャル・アリアの物語が一段落。父と娘の話に、作者と作品の話をオーバーラップさせる巧みさで(あと主人公・奥村の熱すぎる主張もすごかった)、こちらも感涙もの。
ただ、この次の第22話も主人公コンビの恋愛の進展に同人活動とは何か、みたいなエッセンスも加わってすごくよかった。当初はライトなエロコメと思われた『2.5次元の誘惑』、2024年屈指の大化け作品です。
『ぷにるはかわいいスライム』第7話「Sweet Bitter Summer」
変幻自在の美少女スライム・ぷにるに中学生のコタローが振り回されるラブコメ『ぷにかわ』。『コロコロ』原作(『週刊コロコロコミック』だけど)の作品ながら深夜に放送され、放送枠を間違えているとしか思えない作品ですが、第7話は海回をはじめとする夏休みエピソード集でした。
話としてはいつも通りのドタバタ劇でしたが、明らかにいつもとは違う雰囲気ながらとにかく面白い画面続きで見応え抜群。それも極端に動きまくるという方向性ではなく、「そんな見せ方するんだ」と驚かされるようなアイデアが詰まったアニメーションばかりで、夏休みらしく楽しい1話でした。