『全領域異常解決室』一筋縄ではいかない森下能幸の演技 福本莉子はやはりヒルコなのか?

『全領域異常解決室』福本莉子はヒルコか?

 果たして、この世界に本当にタイムホールが存在するのだろうか。

 これまで「神隠し」「シャドーマン」「キツネツキ」といった現実には起こり得ない、いわゆるオカルトの類を解決へと導いてきた「全領域異常解決室」、通称「全決」。その全てがヒルコが原因で起こっているという仮説はあるものの、現時点では科学的に解明されるものばかりだった。『全領域異常解決室』(フジテレビ系)第3話では、過去や未来とつながる異次元媒介装置・タイムホールが原因とされる事件が起こった。

 その事件とは、都内の高層マンションの庭園に、空から物体が落ちてくるというもの。そこには白骨化した左足と小型機の一部が含まれていた。今回もヒルコから犯行声明が出され、事件の究明に乗り出した興玉雅(藤原竜也)と雨野小夢(広瀬アリス)。DNA鑑定の結果、発見された左足は重力理論の世界的権威で、タイムホール研究の第一人者である真鍋哲(神保悟志)のものであることが明らかとなった。しかも、真鍋は4年前に小型機での移動中に機体ごと失踪していたという。

 建物と落下地点の位置や方角から近くのマンションの西側10階以上から落とされたのではないかということで、警視庁の荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)らは該当の住人の調査を行うが、事件につながるものは見つからなかった。タイムホールの真実性が高まる中で、荒波は過去にタイムホールに関する捏造事件が起こったことを説明する。4年前、国立先端技術産業機構の真鍋と主任研究員・常見真紀(山口紗弥加)は、タイムホールにつながる時空制御に成功したと発表。世界中を驚かせたが1カ月後、常見がデータを捏造していたことが発覚し、真鍋は常見を解雇に追い込んだ。その後、タイムホールの研究は打ち切りとなり、常見は姿を消した。

 科警研の調べで落下物から微量の硝酸カリウムが検出された。硝酸カリウムは火薬の原料にも使われており、これによって小型機の事故が人為的な殺人である可能性も浮上した。興玉の中で引っかかっていたのは、落下物に海水が含まれているということ。それはつまり海にあったものが、何らかの自然現象によって運ばれてきたと考えるのが妥当だ。

 真鍋がいた研究室を訪れた興玉と小夢。現在の室長・片桐凛太朗(森下能幸)と事件について話をしていると、失踪した常見から電話がかかってくる。常見から指定された住所はなんと物体が落下したマンションだった。部屋から出てきたのはハウスメイドをしているという豊玉妃花(福本莉子)。明確な証拠があるわけではないが、事件があるたびに出没する豊玉は一連の事件を引き起こしたヒルコである可能性が高い。

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