『となりのMr.パーフェクト』が迎えた幸せな最終回 チョン・ヘインの眼差しが愛を語る
Netflixで配信中の『となりのMr.パーフェクト』が温かなハッピーエンディングを迎えた。本作は、チョン・ヘインとチョン・ソミンが幼なじみを演じるロマンティックコメディとして、本国の韓国はもとより、日本でも毎週Netflixの「今日のTV番組 TOP10」にランキング入りするほどの人気を保ちながら物語の幕を閉じた。本稿では、第15話と最終話となる第16話をご紹介したい。(以下、ネタバレあり)
チョン・ヘイン演じる有名建築士のチェ・スンヒョには、チョン・ソミン演じるペ・ソンニュという幼なじみがいる。母親同士が友達のスンヒョとソンニュは、幼き頃より互いのことを一番知る存在として育ってきた。そんな2人が34歳になったとき、2人の仲に転機が訪れる。
スンヒョがソンニュに再プロポーズをし、気持ちが最高潮に盛り上がって抱き合う2人。ところが、その姿を互いの両親、ヘスク(チャン・ヨンナム)、ギョンジョン(イ・スンジュン)、ミスク(パク・ジヨン)、グンシク(チョ・ハンチョル)に目撃されてしまう。喧嘩中のヘスクとミスクを筆頭に、驚いた両親たちは、怒りと戸惑いを隠せずにスンヒョとソンニュをそれぞれ問い詰める。
ソンニュの父グンシクは、「スンヒョほどの婿はいない、あいつはパーフェクトだ。知ってるだろ」と2人の仲を応援するも、母ミスクは「知りすぎてるのがダメなの、破談や病気の過去を知られてるの。娘の弱みを握られたくない」と、ソンニュの立場が不利になることを心配し、反対する。一方、スンヒョの父ギョンジョンは、スンヒョが幼い頃に仕事が忙しく寂しい思いをさせた際、ソンニュがスンヒョの傍にいてくれたことに感謝していた。
スンヒョとソンニュの2人は、互いの親の様子を報告し合う中で、「ダーリン」と呼ばれて嬉しがったり、ソンニュが欲しがっていた腕輪をプレゼントしたりと、仲睦まじい。物語の序盤では、目を三角にして、互いを攻撃して口論し合っていた2人だが、スンヒョとソンニュの瞳は、今や“ハートビーム”を交わし合う。チョン・ヘインもチョン・ソミンも共に、感情の揺れ動きを目の形や瞳の色まで変幻自在に操って表現できる素晴らしい俳優だからこそ、2人の演技力から生まれるケミにキュンキュンさせられる。
スンヒョとソンニュのもう一人の幼なじみで、救急隊員のモウム(キム・ジウン)は、ダノ(ユン・ジオン)と結婚することを「ママになる機会をくれない?」とダノの娘ヨンドゥ(シム・ジユ)に問うと、ヨンドゥは「こんな日を待ってたの、実を言うと夢に見たこともある」とモウムがママになることを願っていたことを聞かされる。
その頃、ヘスクとミスクの大喧嘩を、ラベンダー会のメンバーである友人のジェスク(キム・グムスン)とインスク(ハン・イェジュ)が仲裁しようと、2人をジェスクの事務所に閉じ込める。閉じ込められたヘスクとミスクは、互いの感情をぶつけ合い、さらに関係は悪化してしまう。ジェスクとインスクの計画は失敗に終わるも、ミスクが噂話をしている主婦たちと喧嘩を始めたところに、ヘスクが助けに入り、2人は無事に仲直りを果たす。ヘスクとミスクは、互いに心の内を明かし合い、スンヒョとソンニュの仲も認めてさらに友情を深めることになった。
両家の両親たちからの祝福も受け、晴れて結婚式に向けて歩みを進めていくスンヒョとソンニュは、ソンニュの家で両家揃って仲良く食卓を囲む。スンヒョから「出かける?」と呼び出されたソンニュは、「久しぶりに近所を一周する?」というスンヒョの言葉に従い、満面の笑みを互いに見せ合い手を繋いで並んで歩く。そこに幼い頃の2人が町と共に成長を重ねていく姿がオーバーラップしていく。町は2人の思い出だらけで、この場面で彼らが結ばれるのは必然だったのだと思わせられた。