東京03、『鬼のドッキリで涙』で知った“編集”の凄さ 「テレビの見方が変わると思います」

東京03、『鬼のドッキリで涙』で編集に驚く

「ある意味、絶対に地上波では放送できない作品ですよ」

――今回はバラエティやドキュメンタリーなども含めたテレビの演出がテーマになっていると感じます。演出・編集で驚かれた経験はありますか?

飯塚:東京03を結成したばかりの頃、テレビで短いネタが流行っていたのですが、僕たちは短いネタがなかったので、3分ぐらいのネタを2分ぐらいに短くして持っていったんですよ。その後、オンエアを見たら編集で1分にされていました(笑)。豊本が一言も喋ってなかったんです。

角田:見た人は「この人、何なんだろう?」って思うよね(笑)。

飯塚:今回の『鬼のドッキリで涙』でも、高野くんが言った「マジで!?」という言葉を編集でまるっきり違う意味の言葉に変えているシーンがあるのですが、大きくテロップで出すとたしかにそう聞こえちゃうんですよ。こんなに変わるんだ、って思ったのと同時に、今までどれだけ純粋にこの世界で生きてきたんだ、50歳にしてこんな事実を知らされるんだ、って(笑)。

角田:ほかの番組でもこういうことが行われているのかと思うと、これまで単純に感動しながら見ていたものの見方が今後は変わっていくかもしれませんね(笑)。

豊本:『鬼のドッキリで涙』に高野くんが芸人として苦悩しながら自問自答している場面があるんですけど、実はおしっこをしている表情だったんですよね(笑)。真逆の場面なのに、編集でそう見えてしまうのがすごいですよ。

――視聴者はどんな反応をすると思いますか?

飯塚:単純にすごく面白い作品ですが、テレビの見方がすごく変わると思います。ある意味、めちゃくちゃ恐ろしい作品だと思いますよ。ドッキリの過激さじゃない意味で、絶対に地上波では放送できない作品ですよ。

角田:とにかく驚くと思います。VTRのスタートと出口を見比べてもらいたいですね。

豊本:他にない映像作品になっていると思います。ドッキリだと思ったら、どこまで本当でどこまで嘘なのかを見ている人が考えるんじゃないでしょうか。僕はプロレスが好きなんですが、プロレスも虚実がわからないところがあるんです。でも、そういうものがあるとわかった上で、それを楽しみたいと思ってプロレスを見ていますし、バラエティも同じなんです。

――驚きもあって、考えることもありますけど、単純に面白いですよね。

飯塚:ある程度出来上がっている作品を、ある人の発注で作り変えるという話は、これまでにも『ラヂオの時間』をはじめ、いくつもあったと思います。それを今回はドッキリをテーマにして、日本のドッキリのトップランナーの藤井健太郎さんが企画し、日本のコント界のトップランナーのオークラが作り変えて、高野くんやみなみかわくんをはじめとするその筋の達人たち(笑)が集まって、みんなですごいものを作り上げているんです。これは本当に贅沢だと思います。まずは高野くんのドッキリを楽しんでください。本当に面白いので。

【期間限定公開】『鬼のドッキリで涙』1話 東京03(主演)× オークラ(企画プロデュース・脚本)× 藤井健太郎(企画)【これはドッキリなのか?コントなのか?】- DMM TV

■配信情報
『鬼のドッキリで涙』
DMM TVにて独占配信中
第1話・第2話・第3話:配信中
第4話:10月11日(金)18:00~配信
第5話:10月18日(金)18:00~配信
第6話:10月25日(金)18:00~配信
出演:飯塚悟志(東京03)、豊本明長(東京03)、角田晃広(東京03)、志田こはく、服部潤、森下庸之、オクイシュージ/高野正成(きしたかの)、芝大輔(モグライダー)、ともしげ(モグライダー)/みなみかわ、お見送り芸人しんいち、たいこー(リンダカラー∞)、まるゆか(ゆめまなこ)
企画プロデュース・脚本:オークラ
企画:藤井健太郎
監督:住田崇
演出:池田哲也
作品ページ:https://tv.dmm.com/vod/detail/?season=gfc1wgg78cp1s66kp78c48dq4

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