渡邉美穂、『虎に翼』出演は俳優として絶好のタイミング 主演作を控えた“ブレイク前夜”

渡邉美穂、朝ドラ出演は絶好のタイミング

 渡邉美穂が、8月26日放送の朝ドラ『虎に翼』(NHK総合)第106話に初登場した。

 演じるのは裁判官の秋山真理子。寅子(伊藤沙莉)、汐見(平埜生成)と同じ東京地裁民事第二十四部に所属している人物だ。物語は原爆裁判の準備手続きがなかなか進まない状況。裁判長となった汐見が「焦らず準備して、今は目の前の事件に集中していきましょう」と寅子、漆間(井上拓哉)に声をかけるところで、秋山がお弁当を持って部屋に入ってくる。

 寅子の姿を確認するや否や笑顔で駆け寄ってくる秋山。BGMは一転してほんわかとした曲調になり、「寅子は最近彼女に、端的に言えばとても懐かれていました」という尾野真千子の語りが示す通りに秋山が寅子を慕っていること、そして秋山が民事第二十四部に爽やかな風を吹き込む存在であることが伝わってくる(お辞儀をされた漆間が顔を逸らしているのが気になるが)。

 秋山の初登場シーンはおよそ1分ほどと決して長いとは言えないものだが、その人柄や家庭の様子がありありと想像できる寅子との会話劇が繰り広げられる。姑にあたる百合(余貴美子)が寅子に持たせてくれた小躍りしちゃうほどの絶品弁当を見て、秋山の姑への愚痴が止まらない。口を開けば「孫はまだか」「男の子を産め」そればっかりだと。共感する寅子に「仕事をするからには第2の佐田寅子になれ」と欲張りでもあると続ける。

 秋山は昨年、東京地裁の判事補となった新人ということに加えて、寅子との会話から夫はいるが子供はいない義母との暮らしに嫌気が差しているということが分かる。への字眉毛の寅子が「ねえ、お姑さんとのつきあいって大変?」と聞くと、秋山は「大変なんてもんじゃ!」とため息をつき、「結婚して1年。どんっどん嫌いになります〜。ウフフ」と嫌味ったらしく笑顔で返答する。寅子に心を開いていることもあるが、物事をはっきりと言う性格が寅子と気の合うポイントなのだろう。

 「ちなみに昭和31年、日本全国にいる女性裁判官は、寅子を含めて12名。増えたとはいえ、まだこれっぽっちです」というナレーションの裏でも、寅子と秋山は弁当の具材について楽しくお喋りしており、番組公式SNSによれば伊藤沙莉と渡邉も撮影の合間に楽しそうに雑談していたとのこと。

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