『ギークス』西条たちが直面した予想外の困難 白洲迅演じる安達の正体が“最大の謎”に?

『ギークス』最大の謎は安達の正体?

 鑑識官の西条唯(松岡茉優)、医務室勤務の吉良ます美(田中みな実)、交通課の基山伊織(滝沢カレン)の3人組にとって、定時退勤は何よりも大切な信条だ。彼女たちは仕事に全力を尽くし、限られた時間内で確実に業務を終わらせることで、この信条を守り抜いてきた。

 しかし、今回のエピソードで予想外の困難に直面する。その脅威の正体は他でもない「コンプライアンス」。ドラマ『ギークス〜警察署の変人たち〜』(フジテレビ系)第4話では、思わぬ方向から、彼女たちが大切にしてきた定時退勤の習慣が脅かされることになったのだ。

 小鳥遊署に、コンプライアンス担当警部・山田加代子(遼河はるひ)が赴任してきた。「今週はコンプライアンス強化週間です」というアナウンスに、署内がざわつく中、山田の厳しい指導が始まった。

 取り調べ中の恫喝、被疑者へのカツ丼の差し入れ、果ては署内の婚活ポスターにまで及ぶ彼女の指摘。「コンプライアンスに違反します!」を連発する山田に、署員たちはなんだか面倒な予感を抱く。

 そんな中、衝撃の事実が発覚。コンプラ違反者は終業後に2時間のみっちりとした研修を受けなければならないという。この事態に危機感を覚えたのが、西条、吉良、基山の3人組だ。山田の登場によって、3人の定時帰りの井戸端会議は脅かされることに。彼女たちは絶対に研修を受けたくないという一心から、山田の弱みを握るべく過去を調べ始める。

 そこへ刑事課の芹沢直樹(中村蒼)が現れ、高級腕時計を巡る窃盗事件の捜査協力を依頼。被害に遭ったのは弁護士夫妻・伊賀剛(福井晶一)と洋子(阿南敦子)だ。

 事件当日、伊賀家では剛が経営する法律事務所の秘書・加藤ゆき(安川まり)と、隣家の長男・中山健一(神田聖司)のお見合いが行われていた。その最中に、剛のコレクションから200万円相当の高級腕時計が盗まれたという。コレクションの中では比較的安価なこの時計だけが狙われた点に、芹沢は違和感を覚える。

 指紋の任意採取のため、剛、洋子、娘のエイミ(片岡凜)、ゆき、健一が小鳥遊署を訪れる。しかし、ゆきと剛の不倫疑惑が浮上し、場の空気は一変。剛と洋子の口論が始まり、指紋採取の作業は難航。うんざりする西条だったが、ある日、盗難された時計がフリマアプリに出品されているのを発見する。防犯カメラの映像を精査し、SNSの情報を丹念に追跡すると、驚くべき事実が明らかになる。なんと、犯人はエイミだったのだ。

 さらなる調査で、エイミが密かに声優学校への進学を希望していたことが判明。声優学校の入学金と同額の200万円の時計を盗み、スクールの生徒とやり取りしていたのだ。エイミの夢と、それを隠さざるを得なかったほどの厳しすぎる教育環境。西条たちは、単なる犯罪としてではなく、エイミが両親と向き合い、本当の気持ちを伝える機会を後押しした。

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