柊太朗×庄司浩平×藤岡真威人が“殺陣”の見どころを解説 撮影外の仲良しエピソードも

柊太朗×庄司浩平×藤岡真威人が殺陣を語る

 これまでの時代劇にはない要素を取り入れながら、新選組隊士たちの青春をエモーショナルに描く“シン・時代劇ドラマ”『君とゆきて咲く ~新選組青春録~』(テレビ朝日系)が話題だ。

 舞台や特撮出身の俳優が勢ぞろいしており、芝居だけではなくダンスや歌、剣舞などマルチな才能を発揮している。今回は、中堅隊士である原田左之助役・柊太朗、斎藤一役・庄司浩平、沖田総司役・藤岡真威人に、殺陣の難しさやそれぞれの型の特徴について語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

“殺陣”のシーンに現れた3人の個性

――本作は東映京都撮影所で撮影が行われていますが、実際に新選組の活動拠点だった京都の地で撮影するにあたり、お芝居で影響を受けている部分はありますか?

藤岡真威人(以下、藤岡):壬生寺という新選組発祥のお寺があって、そこが撮影所から近いんですよ。実際に僕たちもお寺に行って隊士たちの逸話を聞いたり、建物に残る刀傷を見せていただいたりしたんですが、その時にようやく新選組が発足して歩んだ地にいるんだという実感が湧きました。そういう意味でも京都で撮影していると気持ちが引き締まります。

庄司浩平(以下、庄司):京都自体に歴史があって、碁盤目状の道路もそうですけど、1000年前の形をしっかりと残しているので、より作品の世界観になじみやすいっていうのはありますね。あとは真威人が言っていたような刀傷を見て、僕は命のやり取りの重さみたいなものを感じました。現代人である僕の価値観で全てを理解できるとは思いませんが、彼らが命がけで戦っていたことの重さを自分の中に少しでも浸透させながら演じていきたいので、そこに撮影所の長い歴史や、スタッフの方々が作ってくださったオープンセットも大きく寄与しているのかなと思います。

柊太朗

柊太朗:壬生寺には、新選組の歩みを追った年表も置いてあるんですよ。それを見るまで僕は社会の勉強で少し学んだくらいで、あまり深く新選組について考えたことなかったので、漠然と遠い昔の話なんだろうなって思っていたんです。でも年表を見る限り、どれも1800年代後半の出来事で意外とそう遠くない時代の話なんだなって思って。それからは京都の町並みを歩く時も「ここを彼らも歩いたのかな」とか「同じ景色を見ていたんだろうな」と思うようになりました。そういうふうに感じられるのは京都だけだと思いますし、ただ街を歩いているだけでもすごく楽しいですね。

―― 殺陣の稽古にも力を入れていらっしゃると聞きました。皆さんが注目してほしいポイントがあれば教えてください。

藤岡:僕が演じる沖田総司は、世間的に“剣の達人”というイメージがあって、この作品でもそういう立ち位置なんですが、架空の敵を想像しながら一人で剣を振るシーンもあれば、実際に斎藤たちと稽古でバチバチに打ち合っているシーンもあって、そこは変化を持たせながら演じました。前者は少し舞のように見える美しさがあり、後者は臨場感があってカッコいいので、その違いに注目していただきたいです。

庄司浩平

庄司:僕らが演じる中堅隊士は、全員天才の部類だと思っているんですが、史実でも「沖田は猛者の剣、斎藤は無敵の剣」と評されるように戦い方や方向性が全然違うんですよね。簡単に言えば、沖田はガンガン自分から剣で攻めていって無傷で勝つタイプ、斎藤は剣で受け流して相手の力を利用して無傷で勝つタイプ。アクション監督の方がそういう違いを反映しながら、僕らの動きを作ってくれています。柊太朗が演じる左之助は剣ではなく槍を使うという点でも尖っていますし、リーチも長い。その辺りの個性が殺陣のシーンによく現れているので、大人数で戦う大立ち回りのところも何度も巻き戻して観ていただけたらより楽しめるのかなと思います。

柊太朗:僕は殺陣自体、初めてだったんですけど、本番でいざ槍を持って生身の人間と相対した時にすごく怖さを感じました。

庄司:役を演じる上で、敵を斬ってトドメを刺す場面もあるから緊張感があるよね。

柊太朗 :それに加えて僕は槍を初めて持ったので、どういうふうに握ったらいいのか、どう構えたらいいのかもわからなくて、「こんなに考えることがいっぱいあるんだ!」って。その上で相手の人と息を合わせて殺陣を完成させるのって、すごく高度な技術だなと改めて思いました。ドラマを観ている方にも実際に自分がその場に立っているような緊迫感をお届けできたらと思っているので、ぜひそれを受け取ってほしいです。

藤岡真威人

――記者会見では集まったお客さんの前で剣舞を披露されていましたね。

藤岡:いや〜もう、めちゃくちゃドキドキしました。やっぱり「対カメラ」と「対人」って全然違うんですよね。練習でも本番でも散々やってきたので、流石にもう大丈夫だろうと思ってたんですけど、大丈夫じゃなかったですね(笑)。曲が流れ出した瞬間に心臓がドキドキして、汗もだくだく流れるし、これやばいなって一瞬焦ったんですけど、いざ始まると身体が自然に動いて。やっぱり身体はしっかり覚えてくれていたんですよ。今まで頑張った分の成果を感じられて嬉しかったですし、無事にみんなでカッコよく決めることができて良かったです。今後、またこういう機会があるかもしれないので、もっともっと頑張らなきゃなって思いました。

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