『Believe』木村拓哉がもう引き返すことはできない脱獄 竹内涼真1人2役の謎も明らかに

『Believe』竹内涼真1人2役の謎が明らかに

 ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)第3話では、狩山(木村拓哉)がついに脱獄に成功。建設途中の龍神大橋で、妻・玲子(天海祐希)と再会するところで物語は幕を閉じる。

 回を重ねるごとに濃密さを増す『Believe』だが、今週は特に「信じるか、疑うか」というタイトルにも通ずるテーマが、狩山をはじめとした一人ひとりのキャラクターにのしかかっていたように思う。衝撃的なのは、第2話のラストで狩山にとっての最大の壁と思われた刑務官の林(上川隆也)が、狩山を病室から逃がしたことだ。

 冤罪を訴える受刑者から家に火を放たれ妻を亡くし、自らも大火傷を負った林は、受刑者に期待することを一切やめた。しかし、定年間近となりそれが正しかったのかを考えるようになり、「贖罪」として狩山の逃走に加担。肋骨を折っている狩山だが、降りしきる雨の音が彼の足音をかき消していた。

 不可解なのは、林が何者かに報告した一言だ。林は狩山から暴行を受け逃げられたと偽るため、自身の頭を壁に強くぶつけ流血。包帯を巻くほどの重症となっているが、一人になると携帯で誰かに「私です。成功しました」と話していた。成功したのは狩山の脱走であり、林は誰かからの指示でそれを実行しているということなのだろうか。このドラマは単純な相関図では決して終わることはないだろう。

 思わぬ接近があったのが、狩山と刑事の黒木(竹内涼真)だ。その前に、第1話から謎が謎を呼んでいた、竹内涼真が1人2役を演じている黒木と作業員の若松(竹内涼真)の関係性が黒木の口から明らかになった。龍神大橋の事故で亡くなった若松は黒木の兄。2人は子供の頃に両親が離婚し離れて育った。黒木は狩山への恨みから龍神大橋の事件を追っているわけではないというが、そのバイアスがかかっているのは明らかである。

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