『アンチヒーロー』吹石一恵が12年前の事件のキーパーソンに? 堀田真由が隠していた秘密

『アンチヒーロー』吹石一恵がキーパーソン?

 第3話で、赤峰が、松永(細田善彦)の事件を再審に持ち込むため明墨の事務所に入り、明墨もそれを承知の上で、赤峰に富田正一郎(田島亮)の事件を担当させたことが明かされた。紫ノ宮も秘密を抱えていた。不同意性交事件で、県警の指揮を執るのは刑事部長の倉田(藤木直人)で、倉田の話が出るたびに、紫ノ宮は気まずそうな表情を浮かべる。父親は警察官であると話していた紫ノ宮だったが……。

 なぜ、明墨は宇野(和田聰宏)の弱みを握り、代理人を交代してまで来栖の事件を引き受けたのか。そこでは、志水の事件が鍵を握っているのだが、過去の冤罪の証拠を突き止めるために、明墨が倉田をターゲットにしたのであれば、おそるべき執念ということになる。志水が冤罪であるとして、「開かずの扉」と呼ばれる再審開始決定に持ち込むことは容易ではない。明墨は、虎視眈々と倉田の周辺を探っていたのだろう。紫ノ宮を採用したのも理由があるが、紫ノ宮自身も父の真実を知ろうとしていた。

 第2話の舞台挨拶で言及されたように、本作の主要な登場人物には色にちなんだ名前が付けられている。明墨は墨色、赤峰の赤、紫ノ宮の紫、パラリーガルの白木(大島優子)や青山(林泰文)もそうだし、検察の緑川(木村佳乃)、第1話と第2話に登場した緋山(岩田剛典)も当てはまる。桃色の桃瀬は生前、紗耶(近藤華)と近しい関係にあり、桃瀬の死が明墨の動機に影響を及ぼしていると思われる。桃瀬が亡くなったのは2018年で、明墨が検事を辞めたのは5年前である。紫ノ宮の回想で、明墨が倉田宅の玄関先で押し問答していたのは6年前だった。桃瀬と志水のつながりも気になる。引き続き注視したい。

■放送情報
日曜劇場『アンチヒーロー』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:長谷川博己、北村匠海、堀田真由、大島優子、木村佳乃、野村萬斎
プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵
演出:田中健太、宮崎陽平、嶋田広野
脚本:山本奈奈、李正美、宮本勇人、福田哲平
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/antihero_tbs/
公式X(旧Twitter):@antihero_tbs
公式Instagram:@antihero_tbs
公式TikTok:@antihero_tbs

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