ヒコロヒーが語る、挑戦を続ける意味 「じっとしてたら誰にも出会えてなかった」

ヒコロヒーが語る、挑戦を続ける意味

「芸人になったことが、とにかく1番大きな一歩だった」

ーー『FLY!/フライ!』ではジャマイカを目指すマックたちが、さまざまな場所へ旅をするところが大きな魅力になっています。ヒコロヒーさんはnoteでも北ヨーロッパへ旅行について綴られたり、番組でルート66を訪れる旅にも行っていましたが、これまでの旅で訪れた場所で印象的だった場所と理由を教えてください。

ヒコロヒー:海外だと……エストニアに向かう船の旅がよかったですね。ヨーロッパの北東の方にある国なんですけど、フィンランドのヘルシンキから、船でバルト海上を通っていくんです。そもそも、海が日本とは全く違う色なんですよ。あとは、船の上でもタバコ吸い放題(笑)。おおらかな雰囲気があって、ちょうど季節も夏だったので、船の上の風が気持ちよくて。いい旅でしたね。

ヒコロヒー

ーー最高ですね。旅の中で「冒険したな」と思うエピソードはありますか?

ヒコロヒー:冒険っていうほどではないんですけど……インドに行った時は、スラれそうになるし、子供がおちょくってくるし、ちょっとヒヤッとした瞬間はありました。とはいえ「大変な部分がある」ってこっちが思うのが、厚かましいことですからね。国の違いを感じさせていただいたなと思います。

ーー今後行ってみたい国はありますか?

ヒコロヒー:アムステルダム。あとは映画のマックたちと同じく、ジャマイカに行きたいですね。

ーー『FLY!/フライ!』は、勇気を出して一歩踏み出すことの大切さを描いていますが、ヒコロヒーさんが現在に至るまでに「あの時勇気を出して一歩踏み出してよかった」と感じているのはいつですか?

ヒコロヒー:やっぱり芸人になったことが、とにかく1番大きな一歩だったと思います。本当にじっとしてたら誰にも出会えてなかったんだろうな、と思います。

ーー芸歴13年ともなると、「続ける大変さ」を感じた瞬間もあるのではないでしょうか?

ヒコロヒー:やりたいことをやり続けるって、もちろん楽じゃないことの方が多い。でも挑戦してみることが、常に1番価値のあることかなと思います。勇気があったりなかったり、その人によってもいろいろ事情もあるだろうとは思うんですけど。先の評価とか成功とか名誉よりも、まずはやってみる。そこでの経験や出会いが、最も意味があるものだと思っています。

ヒコロヒー

ーー最後に映画『FLY!/フライ!』はどんな人に観てほしいですか?

ヒコロヒー:年代問わずいろんな方に楽しんでいただけると思うので、みんなに観てほしい想いはあります。臆病なタイプや前向きにやってみるタイプまで、いろんな種類のキャラクターがいるので、誰かに重ねながら観ていただけるはずです。春は新しいことが始まる時期でもあるので、新しい環境に行こうとしてる人とか、ちょっと不安がある人に、「意外とやってみたら楽しめるかもしれない」と思ってもらえたらいいですね。不安ばっかりで楽しむ余裕がないときに、少し視野を広げてくれるような映画だと思います。

■公開情報
『FLY!/フライ!』
全国公開中
脚本:マイク・ホワイト
監督:バンジャマン・レネール
製作:クリス・メレダンドリ
配給:東宝東和
©2023 UNIVERSAL STUDIOS. ALL Rights Reserved.

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