“人間ビタミン”パク・ヒョンシクは新たな姿を更新し続ける ファンを魅了する出演作5選

パク・ヒョンシク、ファンを魅了する5作品

 歌にミュージカル、演技と幅広く活躍し、共演者からは人懐っこさと性格の良さで知られる“人間ビタミン”のパク・ヒョンシク。最近では、約7年ぶりのファンミーティングが日本で開催され、甘い歌声と明るく貴公子のような優しいキャラクターでファンを魅了した。本記事では、常に“人生キャラクター”を更新し続けているパク・ヒョンシクの出演作を紹介したい。

『ドクタースランプ』

『ドクタースランプ』(jtbc公式サイトより)
『ドクタースランプ』(jtbc公式サイトより)

 『ドクタースランプ』は、誰にでも訪れる可能性のある人生のスランプの乗り越え方を描く物語。高校時代、成績優秀で最大のライバルだったヨ・ジョンウ(パク・ヒョンシク)とナム・ハヌル(パク・シネ)。当時は仲違いしていた2人だったが、大人になって偶然再会することに。医療事故に巻き込まれ崖っぷちに立たされたジョンウと、ある出来事によってうつ病になっていたハヌル。人生最大のスランプ期に突入した2人が、互いの心に絆創膏を貼り合いながら、ただの同級生ではなく友達になっていき……。疲れ切ってしまった時に「頑張れ」ではなく「少し休んで歩き出そう」と語りかけてくれるような心温まるヒーリングドラマだ。

 大人気の美容外科医ヨ・ジョンウを演じるのが、パク・ヒョンシク。存在するだけで周囲を明るくさせるパワフルさと、内面に心の傷を隠した繊細さを持つキャラクターだ。劇中では、ヒョンシクのアドリブと思われる演出が炸裂しており、声を出して笑わずにはいられないシーンが多々。ここまでコミカルに演じることができるのは、彼だからこそだと思う。さらにただ面白いだけでなく、しっかりキュンキュンさせてくれるのが流石だ。キスシーンなど内面を伝え合う場面では急にグイグイ系になり、スイッチの入ったジョンウに骨抜きにされてしまう。美しい顎の角度や、指先まで考え抜かれた演技、甘い声のセリフに、コミカルな一面、魅力的な服装など、細かい要素の掛け合わせによって、パク・ヒョンシクの深い沼に頭のてっぺんまで浸かりたくなる。

『HAPPINESS/ハピネス』

『HAPPINESS/ハピネス』(写真はtvn公式サイトより)
『HAPPINESS/ハピネス』(写真はtvn公式サイトより)

 謎の感染症が蔓延する少し先の未来を舞台に、“共存”と“家”をテーマとして一棟の新築マンションに取り残されてしまった住人と警察官たちを描く『HAPPINESS/ハピネス』。警察特攻隊員のユン・セボム(ハン・ヒョジュ)は、幼い頃から自分の居場所を持てずにいたことでマイホームを持つことを夢見ていた。ある日、職場の団地入居募集があり、結婚が入居条件の手助けになることを知ったセボムは、高校時代の同級生で刑事のチョン・イヒョン(パク・ヒョンシク)に偽装結婚を持ちかける。程なくして、念願の新居に入居した2人だったが、マンションの中から不可解な物音がし始め……。さらに、人を襲い噛み付く感染症のニュースが報じられ、セボムたちの住むマンションが完全に封鎖されてしまう。新型コロナウイルス以降の世界という設定で、物語の展開や込められたメッセージは考えさせられるものが多い一作。また、あらすじだけ見るとサスペンスにも思えるが、実はイヒョンとセボムの壮大な純愛物語でもある。

 本作は、パク・ヒョンシクの除隊後復帰作。高校時代に怪我で野球人生を諦め、虚無感でいっぱいの刑事チョン・イヒョンを演じる。常にセボムを思う一途なキャラクターで、その愛の深さと彼自身の人柄の良さが掛け合わさり、劇中では最高のケミが誕生している。また、窮地に立たされるセボムを救うために車の上に飛び乗り銃を向けるアクションシーンも見どころの一つで、軽やかで無駄のない身のこなし方があまりにもカッコよすぎて何度も何度も観たくなる。がっしりとしたパク・ヒョンシクが観られる作品でもあり、その力強さと安心感に心を奪われてしまう。

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