『離婚しない男』最終話前に怒涛の畳み掛け 観月ありさの『奪い愛、高校教師』パロディも

『離婚しない男』最終話直前に怒涛の畳み掛け

 今話で初登場した強烈なキャラクターは、芸能事務所社長の大洗(観月ありさ)だ。マサトの子どもを妊娠した綾香は、そのことを聞きつけた大洗からどうしても産みたいのなら渉の子どもとして産むようにお達しを受ける。妊娠をマサトに報告し受け入れられた時、また大洗に自分の産みたいという想いを否定された時、思わず涙をボロボロと溢す篠田麻里子の演技に見入ってしまった。

 そうとなれば綾香は家族での温泉旅行を計画し、渉を酔いつぶさせると、あたかも事後であるかのように装い、こじつけの“既成事実”感を演出した。

 もはやあっぱれなのが、マサトはこの大洗のことも手懐け、自身の意のままに動かしていたことだ。観月ありさが主演を務めた鈴木おさむ脚本ドラマ『奪い愛、高校教師』(ABEMA×テレビ朝日系)と同じく、バイオリン演奏姿を披露していた。この時も感情が高まると身体に電流が走るというシーンが何度か描かれたが、本作でもその“電流ビリビリ”が形を変えて登場していた。

 本作の挿入歌「最後の雨」に合わせて財田のドラム演奏シーンが流れた時には、思わず『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)での田中みな実扮する秘書による恐怖のシンバル連打を思い出してしまった。

 ラストシーンで綾香に突撃しようとした自転車の男もマサトの差し金に違いないが、綾香を助けた上で、全て自分がお見通しであることを伝えた渉。今回ばかりは彼の方が一枚上手だった。

 ついに次週が最終話となるが、岡谷夫婦はどんな選択をするのだろうか。マサトの気は済むのだろうか。娘の心寧(磯村アメリ)が神社で願う「ずっと家族みんな仲良くいられますように!」はどうにか叶うのだろうか。

■放送情報
『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:30~0:00放送
出演:伊藤淳史、小池徹平、佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS)、篠田麻里子、水野美紀
原作:大竹玲二『離婚しない男』(講談社ヤングマガジンKC)
脚本:鈴木おさむ
演出:木村ひさし、吉川祐太、竹園元(テレビ朝日)
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、長谷川晴彦(KADOKAWA)、平体雄二(スタジオブルー
制作協力:スタジオブルー
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/rikonshinai-otoko/
公式X(旧Twitter):@rikonshinaiex
公式Instagram:@rikonshinaiex

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