『大奥』世継ぎ争いにピリオド 小芝風花、西野七瀬、森川葵が見せた三者三様の母の顔

『大奥』世継ぎ争いに一旦のピリオド

 そんな中、対立する田沼と松島の両名から、世継ぎ争いを収めるために次期将軍を決め、皆の前で宣言するように迫られる家治。松島の言うように長子継承の習わしに従うべきか、それとも田沼の言うように能力に関係なく生まれた順により世継ぎを決める古き風習を変えるべきか。迷いの中で家治は倫子と久しぶりに夫婦水入らずの時間を過ごす。

大奥

 千代姫と名付けた亡き姫君の墓前で、家治はその存在を生涯胸に刻み、娘に恥じぬ世を作ると誓った。それまで自分との子はなかったものにされているように感じていた倫子。けれど、家治もまた決して癒えぬ悲しみの中にいて、それでもなお前に進もうとしていることを知った。

「この子が運んでくれた喜びも悲しみも、すべて抱えて生きてまいります」

 家治の隣でそう誓った倫子の表情にも母としての覚悟が滲む。小芝風花、西野七瀬、森川葵が三者三様の母の顔を見せた。

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 そして、家治は「いずれも大切な我が子であり、優劣はない」とした上で、次期将軍に竹千代を指名する。娘に恥じぬ世を作るためにも、家治はこれ以上、田沼に屈するわけにはいかなかった。その覚悟を示すため、脅しの道具として使われてきた田沼の扇子を本人の目の前でへし折った家治。それにしても田沼は悪い顔になったものだ。悪人にはいずれ天罰が下るのが世の定め。その時が自分に差し迫っていることを彼は自覚しているのだろうか。

大奥

 田沼にトドメを刺すのは定信か。失意の倫子を救った花火は、家治より優れた自分を世継ぎに選ばなかった幕府に一矢報いるために定信が上げた狼煙であった。彼は「妹の分も」と倫子に松ぼっくりを分け与えてくれた心優しき竹千代に次の狙いを定める。無事であってほしいと願うばかりだ。

■放送情報
木曜劇場『大奥』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:小芝風花、亀梨和也、西野七瀬、森川葵、宮舘涼太、栗山千明、安田顕ほか
脚本:大北はるか
企画:安永英樹
プロデュース:和佐野健一、清家優輝、出井龍之介、庄島智之
演出:兼﨑涼介、林徹、二宮崇、柏木宏紀
音楽:桶狭間ありさ
制作協力:ファインエンターテインメント
制作著作:フジテレビジョン、東映
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/ohoku2024/
公式X(旧Twitter):@ohoku_fujitv
公式Instagram:@ohoku_fujitv 

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