『ブギウギ』三浦獠太の起用理由は“昭和っぽさ”? タケシと重なる裏エピソード

『ブギウギ』三浦獠太の起用理由は“昭和”

 直接的にタケシのモデルとなる人物は実在しないが、福岡は「このくらいの時期に、笠置さんはたくさんの若い役者や歌手、スタッフの人の相談に乗っていらしたんです。タケシを通して、そういった“若い人たちに何かを働きかけるスズ子”が見せられるんじゃないかなと。その中で、“家族”がテーマのドラマでもありますし、マネージャーとして入ってくるのが一番象徴的に描けるのではないかと考えました」とキャラクター設定の狙いを明かす。

左から、矢崎(三浦誠己)、坂口(黒田有)、山下達夫(近藤芳正)、福来スズ子(趣里)。 大阪の葬儀場・待合室にて。矢崎や坂口から生前のトミの話を聞くスズ子。

 先述の通り、タケシの登場のきっかけとなったのはトミの死。ドラマとしての展開はもちろん、突然の“ナレ死”には驚かされたが、その意図について福岡は「トミさんが危篤の状態で駆けつけるかどうか、いろいろと議論しました。ですが、スズ子自身も忙しくしていましたし、『そういったことは言わないでくれ』というトミさんの気持ちもある。そこで、脚本の足立紳さん、櫻井剛さんともお話しして、“もうちょっと話したかった”というスズ子の思いを描くことにしました」と説明した。

 第105話では、あろうことかスズ子の稽古中にマネージャーのタケシが居眠り。「やる気あんのか?」と一喝したスズ子が、ここからどうタケシを導いていくのか楽しみだ。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、生瀬勝久、小雪、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
語り:高瀬耕造(NHK大阪放送局アナウンサー) 
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
音楽:服部隆之
主題歌:中納良恵 さかいゆう 趣里 「ハッピー☆ブギ」
写真提供=NHK
公式サイト:https://nhk.jp/boogie

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