『厨房のありす』明かされた新事実 “恋愛を超えた感情”を思わせる倖生のありすへの眼差し

『厨房のありす』明らかになった驚きの新事実

 「人を幸せにする」と書いて、倖生(永瀬廉)。不器用だけどまっすぐなその優しさが、ありす(門脇麦)をまた幸せにした。

 ありすの店に、蒔子(木村多江)が突然訪ねてくるところから始まった『厨房のありす』(日本テレビ系)第4話。3歳から血の繋がりがない心護(大森南朋)に育てられたありすの母親の正体がついに明らかとなった。

厨房のありす

 幼い頃から何度も家を訪ねてきては、その度に心護と言い争っていた蒔子のことを自分の母親と思い込んでいたありす。結論から言えば、彼女はありすの母親ではなかった。

 蒔子に事情を聞くため、弁当販売で五條製薬に潜入したありすと倖生。そこで2人は、蒔子の妹・未知子(国仲涼子)がありすの本当の母親であること、また彼女がすでに亡くなっていることを聞かされる。五條製薬の研究者だった未知子はありすのことが大好きで、毎日のように仕事場に連れてきていたが、不幸にも実験室での火事で逃げ遅れてしまったというのだ。

厨房のありす

 ありすもその場に居合わせており、以前、倖生がボヤ騒ぎを起こした時に異様に怖がっていたのはそのためだった。だが、ありすにはそこからの記憶がない。心護もありすは奇跡的に助かったというが、その理由はこれまで分からずじまいだった。

 しかし、ありすの記憶が突如として蘇る。燃え盛るオフィスで、ありすをかばい棚の下敷きになってしまった未知子。パニックで泣きわめくありすを逃がすために彼女の相棒であるぬいぐるみのヘンリーを咄嗟に廊下へ投げた。未知子はありすが廊下に出たことを見届け、ホッとしたような笑顔を浮かべる。それは、ありすが母親に愛されていたことを証明する記憶。最後の最後まで未知子はありすがどうか幸せになってほしいと願っていたのだと思う。

厨房のありす

 自分は母親に愛されていた。ありすがそのことに気づけたのは倖生のおかげだ。周りに好意があるのではないかと誤解されるほど、ありすが母親のことを知れるようにと一生懸命だった倖生。それは、実の親にも愛されなかった自分には、愛される資格も愛する資格もないと思い込むありすに自らを重ねていたからだった。

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