『ゴジラ-1.0』がルーカスフィルムで上映 山崎貴監督「ちょっと泣きそうになりました」

山崎貴監督がルーカスフィルムを訪問

 山崎貴監督が米サンフランシスコにあるルーカスフィルムを訪問し、同社の現地社員約300名に向けて『ゴジラ-1.0』の上映会&トークショーが開催された。

 『ゴジラ-1.0』は、1954年に初めて姿を現したゴジラの70周年記念作品であり、日本製作の実写版ゴジラ30作品目という特別な節目、さらには“令和”で最初のゴジラ作品となる。自身もゴジラのファンであることを公言する山崎が監督・脚本・VFXを務め、主演を神木隆之介、ヒロインを浜辺美波が担当。共演には、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介らが名を連ねた。

 ジョージ・ルーカスが設立した映像製作会社・ルーカスフィルム。『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』シリーズなどを手がけるなど、数々の作品の製作に関わってきた会社だ。傘下にあるILM(インダストリアル・ライト&マジック)社は、『スター・ウォーズ』シリーズや『インディ・ジョーンズ』シリーズのほかにも、『E.T.』『ジュラシックパーク』『タイタニック』『アベンジャーズ』などのVFXを作り上げてきた世界トップクラスのSFXおよびVFXの制作会社である。

 そんなルーカスフィルムのCCO(最高クリエイティブ責任者)であるデイヴ・フィローニが『ゴジラ-1.0』を鑑賞して絶賛。フィローニはアニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』の総監督や、実写ドラマ『マンダロリアン』などの製作総指揮兼監督としても知られ、今後の『スター・ウォーズ』シリーズを牽引していく中心人物である。そんなフィローニがルーカスフィルム/ILMの社内向けに開催される「フィルムメーカー・フォーラム」に山崎監督を招待し、『ゴジラ-1.0』の上映とトークショーを開催する運びとなった。

 『スター・ウォーズ』の大ファンであることを公言し続けてきた山崎監督。サンフランシスコにあるルーカスフィルムに到着し、社屋を案内されると、ダース・ベイダーやR2-D2、ヨーダなどの展示物に大興奮。展示されている制作物などの説明を受けながら、社内を見学した。

 社内のシアターには、超大作を製作してきたルーカスフィルムおよびIMLの社員、約300名が集結。上映が始まる前の舞台挨拶で山崎監督は「僕のキャリアは『スター・ウォーズ』を観たことから始まったので、この聖地に来て、自分の監督した映画を皆さんに観ていただけるというのは本当に幸せですし、ものすごく興奮しています。ILMの初期から、その仕事をずーっと観てきました。そして何度も何度も衝撃を受けてきました。CGの仕事を始めたころに「ジュラシックパーク」が公開され、ひっくり返りそうになるくらい驚いて……。そういう瞬間が何度も何度もあって、僕にとって燦然と輝く目標がILMであり、ルーカスフィルムでした。今ここにいることが本当に夢のようです」と喜びを伝えた。

 上映が終了すると会場内は大きな拍手と大歓声が巻き起こり、山崎監督が再登場すると観客は立ち上がり、スタンディングオベーションで山崎監督を迎えた。トークショーでは、フィローニが代表して山崎監督に多くの質問を投げかけ、どのように撮影したのか、ゴジラをどのように作り上げたのか、会場にいる社員たちは興味津々であり、熱心に耳を傾けていた。また、VFX制作の楽しみや、『スター・ウォーズ』の魅力の話になると、国を超えて共感し、会場は大盛り上がり。 VFX制作者同士ならではの話に花を咲かせた。トークショー終了後には、山崎監督のサインや写真撮影を希望する社員で行列に。「とても面白かった!」「また会いましょう!」と何度も声をかけられ、山崎監督も嬉しそうに応じた。

 ルーカスフィルムへの訪問と上映会を終えた後、山崎監督は「上映後にスタンディングオベーションで迎えてもらった時はちょっと泣きそうになりましたね。心が揺り動かされました。僕と同じようにVFXの楽しさや、苦しさ、面白さを知ってる人たち、その中でも世界トップクラスの人たちの前で上映して、いろいろなお話をすることができて、今日は本当に素敵な日でした」と話した。

山崎貴(監督)コメント

ルーカスフィルムに『ゴジラ-1.0』を持って来れたという、それだけで本当に嬉しいです。そして同業者ならではの温かさで皆さんが反応してくれて、上映後にスタンディングオベーションで迎えてもらった時はちょっと泣きそうになりましたね。心が揺り動かされました。僕と同じようにVFXの楽しさや、苦しさ、面白さを知ってる人たち、その中でも世界トップクラスの人たちの前で上映して、いろいろなお話をすることができて、今日は本当に素敵な日でした。エンドロール中、「VFX白組」の名前が出たところで拍手が起きていたそうで、皆喜ぶと思います。僕以上に「世界に届けるんだ!」という気持ちを持って作ってくれたスタッフたちだったので、その話を聞いたら報われると思います。皆にちゃんと伝えます。

(左から)山崎貴、デイヴ・フィローニ

■公開情報
『ゴジラ-1.0』
全国東宝系にて公開中
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介ほか
監督・脚本・VFX:山崎貴
音楽:佐藤直紀
制作プロダクション:TOHOスタジオ、ROBOT
配給:東宝
©2023 TOHO CO.,LTD.
公式サイト:https://godzilla-movie2023.toho.co.jp
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/godzilla231103
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