奥平大兼、俳優としてより高みへ 20歳の節目に“大人になった”歩みを振り返る
同世代と共演することについて
ーーそうしてお忙しい毎日を過ごす中で、リフレッシュはどうされているんですか?
奥平:旅行に行きます。京都がすごく好きで、リフレッシュする場所になっていますね。「この作品大変だったな」という後とか、1人で行ったり、友達と行ったりしています。お酒も飲めるようになったので、より食事も楽しみつつ、京都の雰囲気も楽しみつつ……頻繁にできることではないですけど、1年に2、3回は行っていますね。
ーー20歳を過ぎ、俳優として新たに賞を受賞された今、ご自身の現在地についてどのように認識されていますか?
奥平:ドラマ『恋する母たち』(2020年/TBS系)で共演した友達の宮世琉弥や藤原大祐、『最高の教師』で共演した窪塚愛流とか、他の同世代の子たちと比べたときに、僕だけ、やっている作品のテイストやお芝居の雰囲気が違っている感じがしていて。もちろん、お芝居や役者さんは比べるものではないのですが、みんなが自分のできるお芝居や得意な見せ方も少しずつ分かってきた中、「僕ってどこにいるんだろう」と思うんですよね。ただ、今の気持ち的には、どこにでも行きたいと思っています。例えば、琉弥が出るような作品にも出てみたいし、逆に僕が出るような作品でも一緒にやりたいし、組み合わせは無限にある。食わず嫌いで「これはできないな、やりたくないな」と言いたくないので、いろんなジャンル、いろんな場所でやりたいなと思っています。
ーー3月8日には、映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』の公開も控えていますが、今後、俳優として、どういった道を歩んでいきたいと考えていますか?
奥平:大人になりすぎず、かと言って子供にもなりすぎず、等身大のまま、今までと変わらず「普通でいたい」ですね。例えば、無理して作品のクオリティーを下げてしまうのは一番やりたくないことなので、マイペースにそのときにご縁がある作品に全力で取り組みたいです。まだ全然できていないんですけど、今後は、クオリティーを下げないまま、いろんな作品にたくさん出られる役者になりたいですね。