永野芽郁が数々の作品で示した表現力 『君が心をくれたから』はファンタジー要素に注目

永野芽郁の数々の作品で示してきた表現力

 透明感溢れる姿に、つい目が離せなくなってしまう。永野芽郁にはそんな魅力があるのだ。月9ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)の放送が始まる。本作は、純愛小説で多くの読者の涙を誘った宇山佳佑がオリジナルで脚本を執筆。幻想的な雰囲気に満ちた長崎の街を舞台に、切なさがあふれるファンタジーラブストーリーが繰り広げられる。永野はそんな本作で、主演の逢原雨を演じることになる。

 永野といえば、武道館単独イベント『非公開』の開催や、愛車がハーレー・ダビッドソンであることなど数々の衝撃的なニュースで2023年末に世間を騒がせたばかり。天性の愛されっぷりに加えて、話題に事欠かない活躍で、常に芸能界の最前線を走り続けてきた。子役時代からコンスタントに演技の経験を積み、2015年の映画『俺物語!!』ではオーディションによりヒロインの座を獲得。このときは主人公に恋する女子高生を演じたが、鈴木亮平扮する剛田猛男のビジュアルのインパクトと、永野の可愛らしさのギャップが多くの観客の心を掴むことに。NHK連続テレビ小説『半分、青い。』の主演・楡野鈴愛役、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です― 3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)のヒロイン・茅野さくら役での活躍も記憶に新しい。

 また永野は、榮倉奈々、波瑠、桐谷美玲らを輩出したファッション雑誌『Seventeen』(集英社)でのモデル経験や、新垣結衣、広瀬すず、川口春奈らが歴代務めてきた「全国高等学校サッカー選手権大会」の11代目応援マネージャーへの就任、長澤まさみ、黒島結菜らが出演してきた「カルピスウォーター」のCMキャラクターで13代目を務め、朝ドラヒロインと、若手女優の登竜門的なポジションを制覇する存在感を見せてきた。

 近年では戸田恵梨香とW主演を務めた『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)での演技が高く評価され、第48回放送文化基金賞の演技賞を受賞。映画『そして、バトンは渡された』(2021年)では、第45回日本アカデミー賞優秀主演女優賞も受賞した。映画『マイ・ブロークン・マリコ』(2022年)ではこれまでの清純なイメージを一新し、タバコを吸う姿や声を荒げる様子を見せ、演技の幅広さを見せつけた。その透明感ゆえに純真さ、天真爛漫さを想起させる女優だが、決してパブリックイメージだけに固執せず様々な役にチャレンジしながら前進していく姿が眩しい。

 そんな永野が、『君が心をくれたから』では逢原雨という自分に自信を持てない主人公を演じる。山田裕貴演じる朝野太陽との恋模様はもちろん、雨と深く関わりのある本作の“ファンタジー要素”にも注目したい。あの世から訪れた“案内人”(斎藤工)から「君が“心を差し出す”ならば、今から奇跡を起こしてあげよう」と告げられた雨は、“心”を差し出すことになる。だが、“心”とはいったい何なのか。そして引き起こされる“奇跡”とは。未だ明かされていない要素ばかりだが、何が飛び出すかわからない表現力を持った女優・永野が雨を演じるからこそ、予想もしない“奇跡”が起こるかもしれない。そして、雨の“心”と“奇跡”を取り巻くのが、山田をはじめ、白洲迅、斎藤工、松本若菜ら実力派たちだ。寒さに心が塞ぎがちな冬だが、美しいファンタジーラブストーリーに癒されてみてはいかがだろうか。

■放送情報
『君が心をくれたから』
フジテレビ系にて、1月8日(月)スタート 毎週月曜21:00~21:54放送
※初回30分拡大
出演:永野芽郁、山田裕貴、斎藤工、松本若菜、白洲迅、出口夏希、螢雪次朗、佐藤貴史、谷恭輔、萩原護、真飛聖、遠藤憲一、余貴美子ほか
脚本:宇山佳佑
主題歌:宇多田ヒカル
演出:松山博昭
プロデュース:草ヶ谷大輔
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kimikoko/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/kimikoko_fujitv
公式Instagram:https://www.instagram.com/kimikoko_fujitv

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