『まどマギ』『ブルーロック』『ハイキュー!!』は大ヒット確実? 2024年注目のアニメ映画

2024年注目のアニメ映画を一挙紹介

 2023年の映画興行を振り返ると、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が世界的な大ヒットを記録し、国内では宮﨑駿10年ぶりの長編監督作『君たちはどう生きるか』が公開され、大規模な宣伝がないにもかかわらずヒットを記録するなど、アニメ映画が大きな話題を集めた1年だった。今回はその流れに続くであろう2024年の注目アニメ映画を紹介したい。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』©Magica Quartet/Aniplex・WR

 現在発表されている2024年公開のアニメ映画を見渡すと、TVアニメなどで人気を博した作品の映画化が多い。その中でもアニメファンが注目する目玉作品としては『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』ではないだろうか。

 2011年にTVアニメとして放送された『魔法少女まどか☆マギカ』。虚淵玄の紡いだ過酷な魔法少女たちの物語と、アニメーションスタジオのシャフトが制作した映像表現が大きな話題を呼び、放送から10年以上が経った今も多くの人を魅了し続けている。「2024年冬」と明確な公開日は発表されていないため2025年にズレる可能性もあるが、公開されれば話題沸騰でアニメ映画表現を更新する可能性を秘めている注目作だ。

『インサイド・ヘッド2』

『インサイド・ヘッド2』©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 海外の作品に目を向けると、ピクサーが制作しディズニーが配給を行う『インサイド・ヘッド2』の名前が挙がるだろう。監督がピート・ドクターから、短編の『モンスターズ・パーティ』の監督などを務めたケルシー・マンに変更されていることから、前作を踏襲しつつも、新しい展開が見られるかもしれない。ディズニー社はボブ・アイガーCEOのもとで方向性の転換を行うという報道もある。今作に反映されるかはわからないが、映画業界の一大看板がどのように変化していくのかにも注目したい。

『劇場版ブルーロック -EPIOSODE 凪-』

『劇場版ブルーロック -EPIOSODE 凪-』©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会

 日本の作品に話を戻すと、人気作品の映画化では『週刊少年マガジン』で連載中のサッカー漫画『ブルーロック』の番外編である『劇場版ブルーロック -EPIOSODE 凪-』が4月19日に公開される。『ブルーロック』はブルーロックと呼ばれる養成所に集められた300人の高校生FWが、しのぎを削りながらライバルたちと戦い、自らの力量を伸ばしていく物語だ。『劇場版ブルーロック EPIOSODE 凪』は、本編の主人公・潔世一のライバルの1人である凪誠士郎が主人公の物語となっている。TVアニメも人気を博し、現在連載中のスポーツ漫画の中でも屈指の注目度を誇る作品だけに、興行面でもどこまで数字を伸ばせるのか、新たな潮流の誕生を期待したい。

『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』

『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』©「ハイキュー‼」製作委員会 ©古舘春一/集英社

 同じく近年を代表するスポーツ漫画を原作とする作品としては『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』も2月16日に公開される。『週刊少年ジャンプ』で人気を博した古舘春一が原作を務めたバレーボール漫画『ハイキュー!!』の劇場版2部作の第1部となる。『THE FIRST SLAM DUNK』の爆発的なヒットもある中で、時代を代表する2つのスポーツ漫画には旋風を巻き起こし、新たな流れを生み出してほしい。

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