橋本環奈と浜辺美波の2023年の活躍を振り返る　『紅白』司会ではコンビネーションに期待

　浜辺は、2023年前期の連続テレビ小説『らんまん』（NHK総合）の寿恵子役で高い評価を受けた。寿恵子は、「日本植物学の父」と言われる牧野富太郎をモデルにした主人公・槙野万太郎の妻となる女性だ。植物をこよなく愛する万太郎と、『南総里見八犬伝』をはじめ曲亭馬琴の小説が大好きな寿恵子。2人に共通するのはその“オタク気質”で、自身もアニメや漫画が好きな浜辺が表現する、我も忘れて何かに夢中になっている姿がリアルで愛らしかった。『第74回NHK紅白歌合戦』には、神木がステージ出演することも発表されており、槙野夫婦の再共演が期待される。

　これまでも数多くの作品でヒロインを演じてきた浜辺。2023年に公開された映画『シン・仮面ライダー』や『ゴジラ-1.0』で演じたヒロインたちもその例だが、彼女が演じるヒロインにはいつも清廉でしなやかな強さを感じる。ゆえに忘れがたく、いつまでも心の片隅に占拠し続ける。寿恵子もまたそういう女性で、万太郎という“ヒーロー”を支え、守られるだけの“ヒロイン”ではなかった。「自分の機嫌は自分でとる」という母親の教えに従って、万太郎が植物の道を全速力で走っていくことに寂しさを覚えながらも、己で気持ちを立て直し、「よし！」と食らいついていった寿恵子。酸いも甘いも噛み分け、どんどんと洗練された表情に変わっていくのが印象的だった。万太郎にとってはもちろんのこと、視聴者にとっても浜辺が演じた寿恵子の生き様は忘れられないものとなっただろう。

　そんな橋本と浜辺はかつてNTTドコモのテレビCM「カンナとミナミ」シリーズで共演しており、プライベートでも仲が良いことで知られている。一緒にディズニーランドに出かけたときの写真を双方がSNSに投稿し、話題になったことも。年齢が近いことに加え、常に最新作が待ち望まれる俳優同士、分かり合えることも多いのだろう。今年の紅白は2人の息の合ったコンビネーションにも期待したい。

■放送情報
『第74回NHK紅白歌合戦』
NHK総合、BSP4K、BS8K、ラジオ第1にて、12月31日（日）19:20～23:45放送 ※中断ニュースあり
NHKプラスにて配信
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