『コット、はじまりの夏』予告編&場面写真公開 9歳の少女が力強い瞳で農場を駆け抜ける

『コット、はじまりの夏』予告編&場面写真

 2024年1月26日に公開される映画『コット、はじまりの夏』の予告編と場面写真が公開された。

 『私は最悪。』『燃ゆる女の肖像』などの作品を世に送り出してきた気鋭のスタジオ・NEONが北米配給権を獲得した本作は、1981年夏のアイルランドを舞台に、9歳の少女コットの成長とはじまりを描いた物語。

 ドキュメンタリー作品を中心に子どもの視点や家族の絆を映し出してきたコルム・バレードが監督・脚本を務め、長編劇映画初監督となる本作では、コットがキンセラ夫婦との生活の中で初めて触れた深い愛情、自己を解放し成長していくさまを描いた。

 1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、夏休みを親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと一緒に子牛の世話をしたり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごすうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場で、本当の家族のようにかけがえのない時間を重ねていく中で、コットはこれまで経験したことのなかった生きる喜びを実感し、やがて自分の居場所を見つけていく――。

 主人公コットを演じるのは、本作でデビューを果たしたキャサリン・クリンチ。クリンチは、史上最年少の12歳でIFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)主演女優賞を獲得。寡黙だった少女が生きる喜びにあふれていくさまを体現した。

映画『コット、はじまりの夏』予告編

 公開された予告編は、大家族の中で孤独に暮らす9歳の少女コットが、赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを親戚のキンセラ夫婦に預けられるシーンからはじまる。「お父さんが好きなだけ預かっていいって」と言うコットに、「喜んで預かるわ」、「辛い時は話さなくていい」と温かく迎え入れるキンセラ夫婦。2人の愛情をたっぷりと受け初めて生きている実感に包まれたコットはやがてその表情も明るく変化。自分を解放し力強い瞳で農場を走る様子が映し出される。

 ナレーションを担当するのは、音楽家の青葉市子。緑豊かな田舎、木々の間からのぞく陽の光といった、コットを中心とした映像に、「やっと見つけた、私の居場所」というナレーションが添えられた90秒となっている。

 あわせて公開された場面写真には、俯いたまま表情の見えないコットや、おじさんのショーンと子牛の世話に挑戦したり、キンセラ夫婦に買ってもらった洋服をうれしそうに披露する様子など、さまざまなシーンが切り取られている。

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■公開情報
『コット、はじまりの夏』
2024年1月26日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
出演:キャリー・クロウリー、アンドリュー・ベネット、キャサリン・クリンチ、マイケル・パトリック
監督・脚本:コルム・バレード
原作:クレア・キーガン『Foster』
プロデューサー:クリオナ・ニ・クルーリー
撮影:ケイト・マッカラ
音楽:スティーブン・レニックス
配給:フラッグ
2022年/アイルランド/アイルランド語、英語/カラー/スタンダード/5.1ch/95分/字幕:北村広子/後援:駐日アイルランド大使館/G/原題:An Cailín Ciúin/英題:The Quiet Girl
©Inscéal 2022
公式サイト:https://caitmovie.jp
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/caito_movie

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