『力の強い女カン・ナムスン』“悪役”ピョン・ウソクの結末は? 続編を匂わせる最終回に

『力の強い女カン・ナムスン』シオの結末は?

 ヒシクら麻薬捜査官の活躍により、麻薬捜査は完了し、ナムスンは活躍を認められ警察官になることに。ナムスンとヒシクは、両家の顔合わせも行い、晴れて2人は結婚する運びとなった。

 そんな中、グムジュは、ロシアマフィアのパベルをさらに追っていた。そして、パベルの新ボス「ノシ」の正体を知り驚愕する。その後、グムジュが従妹の家へと行くのだが、そこでなんとも嬉しいカメオ出演が! グムジュの従妹ユニとして、オ・ナラが登場したのだ。キム・ジョンウンと向かい合う姿にテンションが上がってしまう。

 本作は、『力の強い女ト・ボンスン』の続編としてコメディ、恋愛、そして麻薬を巡るサスペンスを描いてきた。最終回でシオとナムスンらが決着をつけたことで、物語は終幕を迎えたように見えたが、最終回ではグムジュがユニの息子チュンドンの力を借りたいと言う。なんと一族の中に、“突然変異で生まれた力の強い男”チャン・チュンドンがいるというのだ。「チュンドン役は一体誰なんだ!?」という視聴者の期待を煽り、新シリーズ『力の強い男チャン・チュンドン』の制作を示唆する締めくくりとなった。

 本作が成功した要因の一つは、ピョン・ウソク演じるリュ・シオが見せた悪役らしからぬ純情と、彼の過酷で不遇なバックボーンに多くの視聴者が感情移入したことがあげられるだろう。さらに、繊細で温和な雰囲気を持つオン・ソンウが、本作では刑事役として熱血漢らしい姿を見せながら、ナムスンの前ではかわいらしい一面を見せるのも魅力的だった。ピョン・ウソクとオン・ソンウという2人のライジングスターが演じたシオとヒシクは、ナムスンをめぐり最後に明暗が分かれた。天真爛漫に見えたナムスンが、暴走するシオに対して非情な対応を見せたことで、複雑な気持ちになった視聴者もいるだろう。

 本作で、イ・ユミ、オン・ソンウ、ピョン・ウソクが演じたそれぞれの役柄は、確実に彼らの俳優としての成長に繋がるものだろう。イ・ユミは天真爛漫で愛らしいナムスンを演じ、これまでの彼女が持つ薄幸さや、意地悪なキャラクターのイメージを一瞬にして吹き飛ばしてしまった。エネルギッシュで男くさい、硬派な役を演じきったオン・ソンウや、魅力的なヴィランを演じ、中盤からの物語を牽引したピョン・ウソクへの今後のオファーも楽しみなところだ。

 本作は最終回を迎えたが、新シリーズとして『力の強い男チャン・チュンドン』が制作されるのであれば、期待したいことがある。それは、前作『力の強い女ト・ボンスン』のパク・ボヨンとパク・ヒョンシクが本作にカメオ出演して視聴者を歓喜させたように、イ・ユミと現在入隊中のオン・ソンウが出演してくれるのではないかということだ。続編で再びナムスンとヒシクに会える日を期待して待ちたい。

■配信情報
『力の強い女 カン・ナムスン』
Netflixにて配信中
出演:イ・ユミ、キム・ジョンウン、キム・ヘスク
原作・制作:ペク・ミギョン、キム・ジョンシク、イ・ギョンシク
(写真はJTBC公式サイトより)

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