村川絵梨が語る『うち弁』撮影現場でのいい化学反応 平手友梨奈との共演シーン秘話も
フジテレビ系にて放送中の連続ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』は、ムロツヨシ演じる元芸能事務所の敏腕マネージャー・蔵前勉が、平手友梨奈演じる新人弁護士・天野杏に振り回されながらパラリーガルとして奮闘する、育成型リーガルエンターテインメントだ。
そんな蔵前と杏が所属し、個性的な仲間と共に毎週視聴者を楽しませているのが、香澄法律事務所。中でもSNSなどで話題になっているのが、村川絵梨演じる辻井玲子だ。辻井を演じる村川に、撮影現場の裏話や、ムロや平手との共演について話を聞いた。
「本当にバランスがいい化学反応が起きていると思います」
――本作の出演が決まったときの気持ちを聞かせてください。
村川絵梨(以下、村川):純粋に嬉しかったです。連続ドラマのレギュラーは久しぶりでしたし、企画も面白いし、キャストの皆さんもワクワクする方ばかりだと思いました。特にムロツヨシさんと平手友梨奈さんとは共演が初めてということもあり、とても楽しみにしていました。
――香澄法律事務所はとても楽しそうですね。現場の雰囲気はいかがですか?
村川:ムロさんの提案で、最初にみんなでリハーサルをしました。そこで空気を作っていたので、撮影のスタートからいい雰囲気で、各々のキャラクターが立つような芝居ができたと思います。それぞれが自分の役をとてもよく理解しているので、楽しく自由にやっている感じですね。キャラクター設定も個人の役者としても、本当にバランスがいい化学反応が起きていると思います。
――その中でも村川さん演じる辻井弁護士は、サバサバした雰囲気もありながら、コメディのような芝居もしますね。
村川:はじめはここまでコメディな役とは思っていませんでした。関西弁を話す予定もなかったんですよ。第1、2話を演出した瑠東監督が関西の方で、私も関西出身ということで「ポロッと関西弁が出たら面白いだろう」とアドバイスをもらいました。ムロさんも第5話のアドリブで、「辻井先生も俺がいないと関西弁で怒鳴り散らすし」と言ってくれて。皆さんが盛り上げてくれたことで玲子のキャラが肉付けされていき、今のようなキャラクターが定着したという感じです。結果として、“すごく関西弁で怒る人”になっていて(笑)。でも、それがあるからこそ面白いギャップが生まれたのだと思います。
――演じていて難しい部分はありますか?
村川:ムロさんを筆頭に、みなさんポンポンとアドリブが出てくる人ばかりなので、ボーッとしている時間はありません(笑)。ギアを100%入れて挑まないと、入っていけず、香澄法律事務所のシーンは、それくらい熱量が高いシーンばかりなので、いい意味での緊張感があります。
――辻井弁護士の強めの口調も、観ていて面白いと思いました。ご自身で芝居を作っていったのでしょうか?
村川:そうですね、そこは自然にやっていました。私はもともと吉本新喜劇が大好きなので、少しだけ取り入れさせてもらっています。第3話で怒ってから「こわ〜い」と、急に態度を変えて言うのは、大好きな吉本の未知やすえさんのギャグなのですが、伝わる人には伝わったかな……と。そういう小ネタを自らやっています。台本にそこまでのことは書かれていませんが、汲み取ってどう表現するかは自分次第ですし、気がついたらいろいろと誇張したくなるような面白い台本なんです。
――辻井弁護士の「枯れ専」という設定も話題ですね。表現が難しい設定だとも感じるのですが、工夫したことはありますか?
村川:丸屋さん(酒向芳)を見るときだけ目線が違うようにしています。そこは山崎さん(松尾諭)との対比が作りやすいので、山崎さんへの接し方と丸屋さんへの接し方に意図的に差をつけています。普段はキリッとしているけれど、丸屋さんにはデレッとする。いろんな面を見せられるので、楽しみながら演じています。