実写版『幽☆遊☆白書』ティザー予告から再現度を分析 人間離れした綾野剛の戸愚呂弟も

実写『幽☆遊☆白書』予告から再現度を分析

 他方で、Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』ではいくつかの点で原作から変更される部分があることも予想される。

 まず気が付くのは、序盤の展開の違い。原作の幽助は事故死した後、生き返るための試練として「霊界獣の卵」を育てるという使命が与えられ、ぼたんと共にさまざまな事件の解決に挑む。その後、正式に生き返った幽助は「霊界探偵」の任務に就き、妖怪たちと激しいバトルを繰り広げていく……という流れだ。

 それに対してティザー予告の冒頭では、コエンマが事故死した幽助に対して「浦飯幽助……お前を生き返らせてやる」「その代わり霊界探偵をやってもらいたい」と、いきなり「霊界探偵」になるよう依頼していた。

 おそらく実写版では序盤の部分をある程度省略し、本格的なバトルシーンが増える「霊界探偵編」以降に力を入れる構成なのではないだろうか。ちなみにかつて放送されたアニメ版も、同じように「霊界探偵編」までの展開を省略気味に描いていた。

 また、「霊丸」の描写にも原作との違いがあるように見える。原作序盤の「霊丸」はそれほど高威力ではなく、細いビームのように描かれることが多かった印象だ。それに対してティザー予告では、まるで大砲のような一発が放たれている。

 隣には幻海の姿もあるので、修行パートが用意されているのかもしれない。あるいはバトルモノとして作品を盛り上げるために、序盤から幽助たちのポテンシャルを惜しみなく表現していく方向性とも考えられそうだ。

 冨樫義博の伝説的名作がいかにして実写映像となるのか。配信開始の日が楽しみだ。

■配信情報
Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』
Netflixにて、12月14日(木)より全世界同時配信予定
出演:北村匠海、志尊淳、本郷奏多、上杉柊平、白石聖、古川琴音、見上愛、清水尋也、町田啓太、梶芽衣子、滝藤賢一、稲垣吾郎、綾野剛
原作:冨樫義博『幽☆遊☆白書』(ジャンプ・コミックス刊)
監督:月川翔
脚本:三嶋龍朗
VFXスーパーバイザー:坂口亮(Scanline VFX)
エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆
プロデューサー:森井輝
制作プロダクション:ROBOT
企画・製作:Netflix

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