『SPY×FAMILY』豪華客船編のポイントは? ヨルの頭に浮かんだ「殺し屋をやめる」選択肢

ヨルの頭に浮かんできた人生の選択肢

『SPY×FAMILY』Season 2 新章「豪華客船編」PV

 豪華客船編では、ヨルが「〈いばら姫〉の仕事を続けるかどうか」という人生の分かれ道に直面している。

 元々ヨルが殺し屋になったのは、幼い時に両親を失い、弟のユーリを1人で育てていかなくてはならなかったため。しかし今のユーリは、ヨルのことが好きすぎるという問題に目をつぶれば、立派に独り立ちしている。そのため、すでに動機は失われていると言ってもいいだろう。

 実際にMISSION:30「越境作戦」では、ヨルが電車でユーリと鉢合わせた後、「私が殺しの仕事を続ける意味ってあるのでしょうか」と悩むような素振りを見せていた。

 またフォージャー家の3人で列車に乗り、豪華客船へと向かっている最中には、「護衛の仕事がなければ、3人で旅行を楽しめたのですが……」という本音がぽろり。慌ててその考えを頭から振り払っていたものの、「もしこれで、〈いばら姫〉の仕事を最後にしたなら……」という可能性に想いを巡らせていた。

 すでにフォージャー家はヨルにとって、「カモフラージュ用の家族」を超えた存在になりつつある様子。任務を終えた後も殺し屋稼業を続けるのかどうか、ヨルの決断に注目したい。

ロイドが挑む“本気”の父親モード

 生真面目な性格で、いつでもどこでも仕事モードのロイド。客船内でも浮かれるアーニャとは対照的に、怪しい人物や船内の構造などをチェックして万一のテロに備えようとしていた。

 そこでアーニャの口から、「ちち たのしんでない」と痛烈なツッコミが飛び出すことに。ロイドの脳内には、「休暇という名の任務」を遂行するよう言い渡す管理官(ハンドラー)の姿が浮かび上がり、全力で船の旅を楽しもうとするモードに切り替わるのだった。

 いつもなら頼りになるヨルはここにはいない。2人きりでアーニャと向き合うロイドは、“父親”という難易度最高ランクのミッションに挑むことになりそうだ。

 ヨルにロイドにアーニャ、三者三様の思惑が入り乱れる豪華客船編の行方を見守ろう。

■放送情報
TVアニメ『SPY×FAMILY』Season2
テレビ東京ほかにて、毎週土曜23:00~放送
出演:江口拓也、種﨑敦美、早見沙織、松田健一郎、吉野裕行、甲斐田裕子、山路和弘、小野賢章、藤原夏海、加藤英美里、佐倉綾音
原作:遠藤達哉(集英社『少年ジャンプ+』連載)
監督:古橋一浩、原田孝宏
シリーズ構成:大河内一楼
副シリーズ構成:谷村大四郎、久尾歩
キャラクターデザイン・総作画監督:嶋田和晃
色彩設計:原恭子
美術設定:塩澤良憲、スタジオイースター
美術監督:臼井みなみ 
3DCG監督:宮地克明
撮影監督:佐久間悠也
編集:齋藤朱里(三嶋編集室)
音楽プロデュース:(K)NoW_NAME
音響監督:はたしょう二
音響効果:出雲範子
制作:WIT STUDIO×CloverWorks
©遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
公式サイト:https://spy-family.net/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/spyfamily_anime
公式LINE:https://lin.ee/evp4YiJ
公式Instagram:https://www.instagram.com/spy_family_official/

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