『劇場版 うた☆プリ』再上映にリピーターが相次ぐ理由 週替わりで用意された“推しの今”

 『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』が、週末全国興行成績ランキングでトップ10入りを果たした。そもそも今回の『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』は、2022年9月に公開された映画の再上映で、リピーターが多いことが圧倒的な特徴となっている。“うたプリ”の熱狂的なファンの中には、一度や二度ではない数で鑑賞している人もSNSで多数見受けられるほどだ。

「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」ディレクターズカットPV

 2011年から放送されている4つのシリーズを経て、10年を過ぎてもなお『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』シリーズの人気は色褪せない。この人気の要因は、作品のクオリティに加えて、『うたプリ』ならではの何度も足を運びたくなる仕掛けにあった。

 今回の再上映では、発声OKの「マジLOVEライブ上映」とDolby Cinema版の上映が追加された。マジLOVEライブ上映では、観客は拍手、手拍子などを楽しみながらライブを体験できるだけでなく、推しの名前を呼んだり、ペンライトを振ったりもできる。一方、Dolby Cinema版では、暗闇の中で映し出される色鮮やかな映像や息をのむほどのリアルなサウンドによって、まるで生のライブにいるかのような没入感を体感できる点が魅力だ。

 しかし、本作のリピーターへの“おもてなし”はそれだけではない。来場特典が週替わりで変更されるほか、なんとコンテンツの内容も週ごとに一部変更されているのである。

 週によって内容が変わるのは、サプライズ企画とアンコールメッセージだ。公式サイトには、ST☆RISHへのサプライズ企画に関する事前アナウンスが。サプライズの内容は、ライブ中の合図に従い会場のペンライトを白色に変えて、「みんなでST☆RISHのメンバーにメッセージを送ろう」というもの。応援上映では、周囲の人がペンライトを持っているため、画面の向こうと同じ色のペンライトを灯した観客が隣の座席にいる環境が自然に生まれていた。このような応援上映と360度ステージの特徴を非常にうまく活かした画作りも、画面とリアルの境目がなくなったかのように錯覚させる。

 また、用意されているメッセージには「ありがとう」と「大好き」の2つのバージョンがあり、観客のコールの内容もそれに応じて変わる。さらにアンコールメッセージの担当メンバーが週替わりになっているため、「推しメン」の週にはファンなら劇場に足を運びたくなるに違いない。

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