『ドミノ』で『アリータ』のセットを再利用!? ロバート・ロドリゲスのファミリーも結集

『ドミノ』は『アリータ』セットを再利用!?

 10月27日に公開される映画『ドミノ』を手がけたロバート・ロドリゲス監督と主演を務めたベン・アフレックのコメントが到着した。

 『シン・シティ』シリーズ、『マチェーテ』シリーズのロドリゲス監督が手がけた本作は、娘を探す刑事と、その鍵を握る“絶対に捕まらない男”の戦いを描いたアンリアル・エンターテインメント。アフレックが演じるのは刑事ダニー・ローク。白昼の公園で突然姿を消した娘を探す彼の前に、娘の行方の鍵を握る“絶対に捕まらない男”が現れる。男を追ったロークは、現実と見紛う“世界”に踏み込み、やがて追いつめられていく。

 アルフレッド・ヒッチコックの『めまい』にインスパイアされたロドリゲス監督が、構想に20年の時間をかけた本作。撮影は、ロドリゲス監督の本拠地である「トラブルメーカー・スタジオ」で行われた。2020年春に開始する予定だった撮影は、コロナ禍の影響で何度も中止になり、撮影期間も55日から34日へと大幅に減ってしまった。そこで活躍したのが「一か所でほとんど撮影できる。最高の施設だよ」と監督が胸を張るトラブルメーカー・スタジオだった。

 主演を務め自らも映画監督として活躍するアフレックも、「夢のような世界でうらやましいよ。まるで家にやってきた子どもが僕の好きなおもちゃを持ってきた感じだ。野外のロケ施設まで併設してる。まさに映画製作者の夢だね」と、映像の魔術師のスタジオでの撮影を楽しんだと振り返る。スタジオには『アリータ:バトル・エンジェル』など、ロドリゲス監督作のセットも残されている。「使い方は詳しくは教えられないんだけど」と含みを持たせながら、『アリータ:バトル・エンジェル』で使用されたメキシコを模したセットも活用したと明かし、「おかげで催眠術にかけられたような雰囲気が自然に出た。経済的でもあったし、結果的に良かった」と語っている。

 映画の完成には、ファミリーの貢献も欠かせなかったという。「子供たちに助けられてる。次男は毎日脚本の修正に付き合ってくれた。アイデアに合わせて変更が生じるからね」と、プロデューサーとして参加した次男レイサーへの感謝を語る。三男のレベルは作曲で参加した。「映画音楽の作曲の仕事を息子に奪われたんだ。僕よりうまくて。『ヒーローキッズ』の作曲を担当した。今回も任せたんだよ。今回は製作準備の時期から作曲を始めてくれたので、撮影が終わる頃にはすでにメインピースがいくつかできていたよ。僕が編集を始める前にね」と、父親顔負けの音楽センスで貢献した。さらに、四男のローグも、製作準備に使うプリビズのアニメーション制作で参加した。「おかげで特殊効果で何を撮影すべきかわかった。あとで追加される壮大な映像がイメージできる。息子はゲームエンジンでこれをつくったんだよ」と、17歳の息子の能力に感嘆し、「彼らはよちよち歩きを始めた頃から、僕の仕事にかかわってきた。僕の映画に出たこともあるし、『シャークボーイ&マグマガール』のようにアイデアを提供してくれたこともある。息子たちなしの映画作りは、もはや考えられないね」と、ロドリゲス・ファミリーが結集した撮影の舞台裏を明かし、自身の監督作品には家族の協力が欠かせないと語っている。

■公開情報
『ドミノ』
10月27日(金)より、全国ロードショー
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ベン・アフレックほか
提供・配給:ギャガ、ワーナー・ブラザース映画
原題:Hypnotic/94分/アメリカ映画/英語/カラー/シネスコ/5・1chデジタル/字幕翻訳:松浦美奈/G
©2023Hypnotic Film Holdings LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:gaga.ne.jp/domino_movie
公式X(旧Twitter):@domino1027

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